2012年10月9日火曜日

両眼白内障手術後から本格的スタートの決意まで

エスパスが目立ち始めたアキバ
 Yahoo!ニュース個人のオーサーを依頼されたとき、オイラは両眼白内障の手術を前にしていました。ですから、ヤフーのNくんに、かくかくしかじかの事情があるので、手術結果が出てからの返答で構わないかとメールで打診しました。返信は「了解、快癒を祈ります!」だったのです。無事、手術を終えて、視力は回復できましたが、現在もまだ、右目が吊るような感覚が残っています。医師の指示に従って、一日に数回の点眼薬を注していますから、いずれ、この感覚が薄らぎ、消えていくと信じています。2012年はオイラにとって、いろいろと忘れられない年だったと、将来、回想するのではないかと感じています。
 
 手術後に試したことは、この目がどの程度の仕事に耐えられるのか、を試すことでした。水晶体の替わりに装着されたアクリル製眼内レンズから得られる視力は、手術前と比較したら、格段に良くなっているのですが、右目は生まれつきの眼振があり、左目は人工レンズのパワーを得ても0.1が視えません。右目はヒナタを目映く感じる状態です。現在、メガネができる日を待っています。裸眼の程度と影響を把握するために、朝のアキバを歩いてみました。勝手知ったる中央通り沿いを、万世橋交差点から末広町まで右側、さらに末広町交差点で横断歩道を渡り、またも右側を万世橋交差点まで戻るというコースです。最大級に危険なのは自転車だと分かりました。
 
 このコース、実際に試されればと分かりますが、約10分程度で済みます。いわゆるアキバと認識されている場所は、案外、狭く、中央通りをメインストリートにして、並行した道路の昭和通りと昌平橋通り周辺まで(道路を渡る渡らないはヒトそれぞれの考えがあります)が南北であり、東西は靖国通りまでとするヒトと万世橋の通りまでとするヒトがいますし、末広町交差点がある蔵前橋通りを越す越さないの主張があるはずです。もっとも、この議論、結論は出ないと思います。アキバの氏神さまは神田台地の上ですし、現金問屋さんは御徒町方向と浅草橋方向に拡大していますから。

 視力が極端に変化すると、距離感が変化して、正面から走ってくる自転車の速度を把握するまで時間が掛かります。ラジオセンター、ソフマップ、ドンキを通過したら、UDXビル側から自転車が飛び出してきました。「あぶないっ」と声にしましたが、若者はバカにしたような目で走り去りました。唐澤商店を過ぎ、構かまぼこ店の先から横断歩道を渡り、ソフトウエア興業、小諸そば、あきばお~七号店、ベルサール秋葉原、ソフマップ・アミューズメント館、オノデン、万世橋交差点と歩くうちに、徒歩の感覚が蘇ってきました。普段からペンタックスのコンデジを利用していますが、手術で獲得できた視力はコンデジレンズと似ていることが分かりました。単焦点眼内レンズは明暗を際立たせる傾向が強いんです。
 
 数日間のアキバ行を試してから、東京ゲームショウ2012の仕事を引き受けました。数年来、継続してきた仕事で、幕張メッセ近くのホテルに宿泊して、仕事の様子をお読みいただければ理解されますが、場合によっては夜中から行列撮影まで敢行することもやります。仕事を依頼してきたデスクが術後を心配してくれましたが、引き受けたからには責任を果たす、と決めました(プレスルーム内の冷蔵庫で点眼薬を収容させてもらいましたが)。目映い光対策として紫外線防止機能付きのサングラスを装着して作業開始。実際、敢行してみて、サイボーグ言成は何とかなると分かりました。
 
 今度は、Yahoo!ニュース個人で試行することにしました。新しいメディアですから、当初は、当ブログを少し、現在のアキバに近くなるように加工したものから執筆に掛かりました。担当Nくんが求めている内容を確認するかのように、書下ろしもしてみました。そして、2012年10月8日からの原稿が、Yahoo!ニュース個人での本格的スタートと決めました。現在のアキバを示しつつ、オイラにしか書けないアキバを回帰すると結論付けたのです。どれくらいの頻度で原稿を入稿するかは、まだ、眼科に通院しています身ですから決めてはいませんが。

「こんなアキバの表現方法もあるんだ!」にトライしたいと考えています。またこのブログは、Yahoo!ニュース個人の補完機能も果たしたいと考えています。私事を理由に長い間お待たせして申し訳ありませんでした。再び、お読みいただければ幸いです。

2012年4月21日土曜日

本来のアキバ系が残っている場所


秋葉原ラジオセンターこそ本来のアキバ系
 しばらくブログの更新を忘れていました。自分自身の問題で優先事項があったことが、その理由ですが、内容に関してはプライベートなことなので勘弁してください。一言、“生きる”とは大変なことですね、いまさらながら---。アキバ取材に関しては、頻繁に行っていましたが、過去の記憶を蘇らせては、アキバの今後を憂慮する自分を発見しました。不思議なもので、ココロに鬱屈としたものが出てくると、原点に帰結しようとするんですね。ラジオ会館の建物が消えている現在、そんな場所は秋葉原ラジオセンターです。茫洋と電子部品、治具、測定器などを眺めていました。

常連には数10年通い続ける人も
 ラジオガァデン、東京ラジオデパート、秋葉原ラジオセンター、秋葉原ラジオストアー、秋葉原電波会館、秋葉原ラジオ会館、ニュー秋葉原センターはアキバの原点です。このなかでも、現役にして最も活気あるのは俗に三軒並びのカイカン、ラジセン、ラジストでしょう。初めて訪れたヒトは、建物の区別をつけることは、まず、できません。アトレ秋葉原1ビルの外壁補修工事で、4月16日から一部の店舗が休業になりましたが、とくにラジセンについていえば、ココを起点にしてアキバから日本全国に拡大した企業が見られます。

 たとえば、真空管などを取り扱うアムトランスがあります。真空管=古いというイメージをお持ちのヒトがいるでしょうが、アムトランスの会社設立は1991年です。川崎市で、主に真空管輸入販売を業務とするトンガリぶりが起点でした。アムトランスがアキバに出店したのは1995年1月ですが、他に真空管を取り扱う業者が不在だったことが同社の業績の追い風になりました。東洋計測器はどうでしょう? 1951年2月にラジセンで八巻正雄さんが個人営業で始めた同社は、大学や研究機関などに計測器とその関連部品を販売するトンガリぶりで他社の追随を許しません。
ラジセン2Fはトレジャーハンターも?

 ラジセンで忘れてならないのが山本無線の存在です。山本無線CQ1店、山本無線CQ2店、ラジオセンター店、中央通り店、コトブキセンター店、山本無線電材店(工具)、山本無線電材店(ネジ・端子)、山本無線E-BOX店は古くからアキバに出入りしているヒトなら一度は立ち寄った経験があるはずです。アキバがフツーの街に近づけば近づくだけ、真空管や測定器ではないですが、ガード下の重要度が上昇すると小生は考えています。いつのまにかアキバ系といえば萌え的色彩を想起させるようになりましたが、本来のアキバ系復権を希求する自分がいます。部品、治具、測定器がなければ、半製品も完成品も作れないのですから。


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2012年4月6日金曜日

「缶’s Bar」の向こうに見える深謀遠慮

おっしゃれーな「缶’s Bar」入り口
 日本レストランエンタプライズ(NRE)が、2012年1月23日、千代田区のJR秋葉原駅総武線高架下に「缶’s Bar」を開店させました。この企画はJR東日本の社員が発案し、事業の推進まで参画する社内ベンチャー制度から誕生したそうです。場所がヨドバシアキバの中央改札寄り高架下であり、安易な献立とリーズナブルな価格帯から、小生は昭和通改札口から横断歩道を渡った斜め右2階の「百飲」を想起しました。場所的には路面店であり、実際の賃貸料がどれほどかは未調査ですが、「百飲」のような飲み屋との競合が深謀遠慮にあるしたら怖いなあと感じています。

 もっとも「百飲」は強敵です。マグロのブツ、タコブツ、鯖の味噌煮、もつ煮込み、煮物各種、おでん各種の値段が100円だけでなく、飲み物も100円で飲めるものが数多くあります。「缶’s Bar」は立地では確実に勝りますが、ココに「賃貸料がどれほどか」と小生の疑問が湧くのです。JR東日本グループ内にローカルルールがあり優遇措置があるかも知れません。それならば、まあ、好立地ビジネスも成立するはずです。もうひとつの疑問が、「JR東日本の社員が発案」という点です。フツーに読めば、JR東日本とは「東日本旅客鉄道」を意味します。どうしてNREが運営なの?

昼のライバルは近所のマックかも
 NREは、資本金7億3078万8000円、JR東日本が100%出資している大企業だから当然と考えるべきなのでしょう。第1号店となった「缶’s Bar」秋葉原店が成功すれば、同社が展開中の飲食店よろしくチェーン展開に移行するはずです。大資本のスケールメリットを活用して、既存高架下店の飲食店つぶしに走らない保証はありません。真の狙いがコレで、自社系列店舗ばかりにして、再開発事業の展開を容易にする狙いがあると裏読みしてしまうのです。そんな莫迦なと思われるヒトがいたら、同社がどれだけの飲食店を好立地で展開中か、一度、お調べください。

「缶’s Bar」では、昼はカフェタイムとして、コーヒーやソフトドリンクを提供したり、沖縄で人気の高いスパムを使用した「スパムサンド」や各種ホットサンドなどの軽食を提供するカフェバーを営業し、夜のバータイムは約40種類の缶詰、ビールやワイン、焼酎、ハイボール、地酒など各種アルコールを提供するスタンド形式のバーになります。酒肴は缶詰をそのまま提供するだけでなく、缶詰を使ったアイデア料理や枝豆などの定番のおつまみ、宮城の三升漬など東日本のご当地おつまみを提供しています。どうか小生の推察が邪推に終わることを祈ります。

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2012年4月2日月曜日

独占の毒船は浮沈艦

愛煙家には歓迎すべき場所です
 独占企業の弊害は、福島第一原発事故における東京電力の後始末が、ソレを証明しています。結果的に税金の充当で始末することになるのでしょう。日本たばこ産業(略称 JT)は、日本たばこ産業株式会社法に基づいて、1985年4月1日に設立されました。タバコの独占的販売だけでなく、医薬、食品、飲料の分野にも進出中です。JTの前身は日本専売公社であり、1985年4月1日に業務が継承されました。特別法の「日本たばこ産業株式会社法」では、全株式の半分以上の株は国(財務省)保有としています。そう、純粋には国お墨付きの特殊会社であり、純粋な意味での民間企業ではありません。案外、コレを知らないヒトは多いです。

店内では試飲キャンペーンを実施するときも
 JTに適用される“たばこ事業法”では、国産葉タバコの全量買取契約が義務づけられ、だからタバコ製造の独占を認めるとしています。まさにタバコに関しての独占企業ですね。JTでは、ソレだけでは喫煙者が減る一方で、高給を維持できません。だから、医療、食品、飲料などにも進出しています。背中に国があるならば、激安商品を出して民業を圧迫することもできそうですが、わはは、さすがにそんなえげつない手法は取っていません。結果、全売上高の7割以上はタバコに依存しています。タバコ事業は海外に進出もしていますが、税収確保のために簡単に値上げするように、赤字事業になったら税金で補填されますよ、きっと。

中央通りを眺めながらぷか~もオッケー
 1999年にR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの子会社RJRインターナショナルを買収しJTインターナショナルを設立しました。同社を含めた販売シェアは世界第3位で、2007年には英ギャラハーを買収して世界2位のブリティッシュ・アメリカン・タバコに迫りました。JTの収益は、もはや海外消費の上昇で賄っていると言えそうです。JTの2010年の売上高を見ますと、食品が19.9%、国内たばこが31.1%、海外タバコが45.8%、医療が2.2%です。民業との競争では、成功しているとは言えないようです。2001年までの「バーガーキング」はJTの武士の商法でコケて、ロッテリアに買ってもらったくらいです。

 画像にあるように、アキバの中央通りには「SMOKING ROOM」があり、お隣りのマッドのMCが自動ドアが開くたびにノイジーですが、路上喫煙罰金のアキバですから、愛煙家には歓迎すべき場所です。JTのサービスと言えばサービスでしょうが、なあに、この程度はやって当然と小生は指摘します。純粋な意味での民間企業ではないJTは、愛煙家から“見えない税金”を収奪している元締めであり、社員の平均年収はトップクラス。天下り先を作り日本全国のたばこ自販機にタスポカードを導入させるという身勝手システムの暴挙も実施しました。“有害品”を販売しても罰せられないこと、原子力発電所がバラ撒いた放射性核種と同質です。独占の毒船は浮沈艦のようです。


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2012年3月29日木曜日

転んでもタダでは起きない

秋葉原という場所は商売になるのでしょう
 アキバには転んでもタダでは起きない経営者が現れる街の顔もあります。2008年6月6日に他界された“本多のおやじ”こと本多弘男さんは、かつて東京ラジオデパート地下で「本多通商」を営んでいました。まだマイコンが登場する前で、アキバは音響と無線のマニアに支えられていたホビー街でした。すでに電気街としてのアキバは知られていましたが、現在の秋葉原ラジオセンターに集う方々と同じような趣味を持つ方々は、パソコンを自作するよりも高度な手作業に熱心だったのです。そこに登場したのがマイコンです。マニアたちは、即、飛びつきました。同じ時期、ゲジゲジを取り扱うショップも急増しました。

自己責任購入キーボードもこの値段です
 ワンボードマイコンなどの登場は本多通商にも影響を与えます。おそらく、おやじ自身も何に使うか不明なモノを、界隈の商社から仕入れては、堂々と陳列していました。マニアたちは英語専門誌で得た知識を持ち、その不明なモノを購入するのでした。「そんな、無責任な」と考えてはいけません。陳列するのはショップの自由ですし、購入の判断は自己責任が基本なのですから。後に「ぷらっとホーム」を上場させた本多通商の原点です。ツクモ、亜土電子、千石通商などは、「分かるヒトだけ買ってくれれば良い」で商売していた面があったと指摘しておきます。同時期、電気街に紙爆弾を落とすショップが誕生しました。ソレが寺田由雄さんが行徳で立ち上げた「ステップ」です。

雑貨だって取り扱っています
 1980年に法人化したステップは、倉庫のような店舗に在庫を積み、小型商品は客がレジで会計、大型商品は型番を店員に伝えて販売という、現在ではお馴染みのスタイルを確立した功績があります。コストカットを徹底し、その実売価格を雑誌広告で煽ります。アキバに進出したステップは、驚くべき実売価格を記載したチラシを駅前で撒きました。コレに怒ったのが秋葉原電気街振興会の幹部たちです。電気街と取引する販売会社に抗議する一方、某店の幹部は、共存共栄のための話し合いに同店を訪れます。返答は「日本は自由主義経済だ、帰れ!」とバット送迎のおまけがあったとか。

以前、つぶやいたロック製菓と同じビル
 薄利での大量販売は、小売店を急成長させる要素ながらも、自転車操業というリスクが待っています。ソレはそうですね、大量注文されたら、その資金繰りが大変です。キャッシュがあるから取引先は商品を卸すのです。結果、1994年あたりからステップは赤字経営に陥り、通販購入者に代金前払いさせながら、運転資金にして商品調達する綱渡りの果てに、1996年9月20日に千葉地裁に和議申請し倒産しました。負債総額は70億円でした。日本の経営者は、こうした巨額負債を抱えると、まず落ち込むものですが、寺田由雄さんは心臓には毛が生えているのでしょうか、1998年7月、新規に法人を設立しました。

 ステップの「5つのNO!」は現在でも話題になるときがあります。「説明しない」「展示しない」「交換しない」「解約しない」「無料サービスはしない」がソレです。おやじは愛嬌ある会話をしながら、同様なことをしていましたが、ステップはドライに宣言したから可愛気がありません。寺田由雄さんがステップ倒産後に作った会社は、「常にお客様の立場で考え、お客様の納得頂ける価格とサービスをご提案できるよう、「JustPrice」をテーマにweb通販ショップ、秋葉原の中古PCショップ・アウトレットショップと多角的に展開して参りました」と会社紹介しています。あれれ、アキバにそんな店舗があったっけ。はい、コチラをご覧ください。複数店あります。


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2012年3月23日金曜日

本当に不況だと分かるアキバ光景


「小諸そば」や「富士そば」に
追いつけるか「かむら」はツクモ近く
「アキバで働いている店員さんは、どこで昼食をとっているんですか?」とたまに質問されます。この正答って案外難しいんですよ。小規模店・専門店・家電量販店などの電器関連店だけでも、それぞれ空き時間が違いますし、集客の状態は毎日変わります。小生の経験では最短10分、最長60分ですね。最短10分は「小諸そば」で箸を数回上げ下げしていたら、部下に見つけられ、「お得意さんがお待ちなんですが」。セルフサービスのお盆の上に、まだ食べてと願うかき揚げ。後ろ髪をひかれながら、お得意様の前に出れば、「お待たせしました!」と、明るい声を出しました。

 過去、鈴木慶さんが社長時代のソフマップの店員は、ケータイがつながらない地下の飲食店での食事休憩を禁止していました。現在はどうでしょうか? ケータイかスマホを誰もが持ち、通信状態が悪い場所も急減しています。某メイドカフェは“つながりにくい”ことを売りにするくらいです。じっくりと休憩したい店員のなかには、確信犯も生まれます。「おかしいなあ、ちゃんと電源を入れてーーーあっ、切れてました」「あっ、すいません、ロッカーのなかに忘れてきたようです」という具合です。弁当派の店員も結構いて、不況で増えているのが自作弁当派ですね。

「箱根そば」は昭和通り側、
ヨドバシアキバの店員も利用
 アキバの路地裏には、まるで家庭の台所で作ったと思えそうな弁当を販売するお店もあります。「繁栄堂」がソコですが、ネットで検索することなく、ココに到着できるなら、アナタの外神田スキルは相当に高いと認めます。外神田や佐久間町には、多忙な店員の要望に応えた弁当店が結構ありますが、店員が顧客になる前に“やっちゃば”(神田青果市場)時代のお得意さんに対応していた時代がありました。パーツ通りの過去を探れば、やっちゃばの出入り業者たちの倉庫兼事務所跡が数多いのです。興味ある方は「東冷ビル」のように、建物名から連想する手もあります。

 クロスフィールドで働くエリートビジネスマンと思しき方々も、この時代、財布の中身は寂しいのでしょう、アキバイチの各店よりも安く食べられるお店で見かけます。あの「かんだ食堂」前に、スーツ姿の皆様の行列ができるとは。「日本経済の現実を象徴している姿だナ」と小生はアキバ田代通りの路上で慨嘆します。テレビ価格の下落と足並みを揃えるかのように、収入が激減してきたヒト(わはは、オレのことか)は数多いはずです。いいじゃないですか、「いつか丸五で食べられる日も来るさ」と居直り、冨貴や和幸でも贅沢、昭和食堂の弁当でも満腹になれるわい。ちなみに農水省食堂「日豊庵」の国産そば粉を使った"もりそば"の値段をご存知ですか? はい、200円也! 官民格差の昼食模様の典型例ですね。


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2012年3月19日月曜日

徒歩数分内にこんなにもスタジオが

中国にも「けいおん!」ブーム到来かも
 アキバと音楽というと、この手で歴史あるお隣りの御茶ノ水との比較から、なんか希薄と感じるヒトがいるでしょう。ところがですね、画像の「LAOX MUSICVOX AKIHABARA」にはスタジオ設備がありますし、オーディオショップとて数多くありますから、当然ながらレコーディングスタジオ設備まで用意しているショップもあります。もっとも、その多くは電気街改札口方面でなく、昭和通改札口を利用しています。明らかに楽器と分かるケースを抱えたグループを、昭和通り側の横断歩道周辺で見かけられるでしょう。ポップなファッションを観察することができるはずです。


アキバ 音楽館」の場合、Marshall JVM210Hを設置して、結構な人数を集めてのスタジオライブも可能です。「アキバ×ミュージック」を目的とするヒトにとっての聖地は、「IKEBE G-REC STUDIO」ではないでしょうか? 「イケベで一発取りしてレコーディングさ」「なあに、このメンバーならちょろいもんさ」などと語らいながら横断歩道を渡ってから、和泉橋方向に向かうバンド野郎たちの声も聴きました。イケベは「STUDIO REVOLE Part 2」もあり、プロのエンジニアも常駐しています。「けいおん!」ブームにもしっかりのって、ドラムスティック"田井中 律モデル"なども販売しています。


アキバ×バンド=IKEBEかも
 まさかアキバに都内最大級のリハスタに、セルフREC専用ルームがあるなんて、とコレもアキバという街の奥深さです。バンドやってるなら、激安デイパックやオールナイトパックで、その世界に没入されてはいかがでしょうか? その他、「STUDIO NODE 秋葉原」「SOUND STUDIO PRIME」と、スタジオのそれぞれは、ネットカフェをアメニティから選択するよりも厳しい観察眼で選ばれています。ちなみに知人の子供は「けいおん!」からバンドにハマり、アキバは昭和通り側とヨドバシアキバに出没するようになりました。そう、コレこそがコンテンツの強みというものです。
 
「LAOX ミュージックボックスアキハバラ」はラオックス自体が中国の家電販売企業「蘇寧電器」の傘下に、実質、2009年6月に入りました。2009年8月には羅怡文さんが代表取締役社長に就任し、免税店を主体に事業を推進する旨の発表をしていますが、どうして、一人立ちしたコンテンツは世界の共有価値に転じます。2010年6月には、中国上海に楽器専門1号店「MUSICVOX遠東店」を新規オープンさせましたが、このノウハウは、まさにアキバのソレの踏襲です。パソコンシーンのリーダー的存在だったラオックスが、中国系企業だとしても、アキバを盛り上げることに積極的になって欲しいと考えています。中国版「けいおん!」は、あは、きっと登場するのでしょう。



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2012年3月12日月曜日

アキバおむすびを牛耳るのは?

3個食べたらお腹いっぱいの権兵衛
 ヨドバシアキバの「おむすび権米衛」です。ココを運営する「イワイ」の岩井健次さんは、おむすびで日本の農家を救うという高い理念の持ち主です。おむすびは店舗で丁寧に作ることが売りで、その理由は「本来お母さんの愛情を最も感じる日本人の基本食であり、その愛情は手を通じて直に伝わっていくもの」とHPで案内しています。小生は初めて食べたとき、まず大きさに驚きました。コンビニおむすびと比較すれば、その違いが分かります。市販品の約1.5倍のごはんを、つぶさずにそっとむすんだらこの大きさになったとか。まっ、食べてみてください。その価値ありですから。


 画像にあるように「手むすび」「大きさ」「ふんわり」「手渡し」が権米衛の4つの特徴です。驚くのは出店場所で、相当の費用が必要な一等地ばかりに出店中です。東京だけで30店舗以上もあり、あの舞浜のイクスピアリにもあるんですね。もちろん、採算を考慮した出店だと思いますが、白米、玄米、混ぜご飯などのおむすびは、100円の塩むすびから250円の天然紅鮭とイクラの親子むすび程度の価格帯です。つい、費用分解や純利益を計算してしまいます。環境保全型農業の推進や日本の食糧自給率の向上に取り組む姿勢は理解できても、ビジネスは競合他店に勝ち続ける必要もありますから。
 
もう少し工夫をのおむす人
 アキバにはドンキの1階に「おむす人(Omusubito)」ドン・キホーテ秋葉原店があります。コチラのこだわりは「ぬくもり」「素材」「縁結び」で、実際、「縁結び」という会社が運営しています。惜しむらくは、コンビニおにぎりに少し高級感を与えた印象という点です。「おむすび権米衛」の個性が光るソレと比較したとき、さらに突出した工夫をと指摘したくなります。たぶん、自覚しているのでしょう、唐揚げ・コロッケ・メンチカツなどのサイドメニュー販売もしています。デリバリーサービスにも熱心です。ドンキ前店は路上に合わせた運営なのかも知れません。


 ちなみに、アキバの駅ナカに、現在は余所に移転しましたが、「おにぎり専門店“ほんのり屋”」がありました。JR東日本系列のJEFBが運営していたお店で、「おおっ、懐かしい!」と思い出したヒトもいるのでは。もしも、食べてみたければ、東京駅の駅ナカで食べられます。小さ目のおにぎりですが、蛸めしむすび、鹿児島黒豚焼肉むすび、鰤の照焼むすびと、他店の追随を許さないユニークおむすびと出会えます。中の具も結構な量が入っています。おむすびにしては、値段が少々割高に感じますが、ココの天むす、好きですね。


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2012年3月3日土曜日

ゲーセンもアキバで増加中!

クレーンゲームはゲーセン入り口の定番です
  アキバは、その時代の要求に応じて転生する街で、常にイマが求めるモノ・サービスに溢れています。アタリから始まったビデオゲームは、アキバで2つの道を歩み出しました。一方は家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機に見られる売るモノであり、他方は業務用ビデオゲーム機として遊ぶモノです。任天堂やソニーの家庭用ゲーム機を、持つべきヒトが持つようになると、ヒトはさらなる興奮を求めてゲーセンに回帰します。世界を驚かせるゲーム機ならば、アキバのゲーセンで味わいましょう。「あんなんで商売になるの?」と高齢店員が話しますが、日銭を稼げるビジネスは強いのです。


ちゃぶだい返しは日本ならでは
  一回100円だとして、家庭用ゲーム機よりも没入感を得られる格闘、シューティング、ガン、音ゲー、レース、クレーンなどの各ゲームにハマってくれれば、ヒトは納得するまで100円玉を機械に投入し続けます。さらにお金を使わせるべく、疑似ギャンブルゲームのメダルゲーム(スロットマシン、競馬ゲームだけではありません)、各種自販機(写真シール自販機やプリント倶楽部はアキバは来訪記念になります)も設置するようになります。ゲーセンは、風営法の第8号営業に分類され、公安委員会の許可が必要です。事実上、警察の監視下に置かれることになっても、その数は増加しています。


100円玉やーい
  ちなみに「ゲームセンター」や「ゲーセン」は和製英語で、業界の方々はこの呼称を避けたがっています。何と呼んで欲しいのでしょうか? はい、「アミューズメント施設」(AM施設)と呼んで欲しいようです。「AMショー」はあっても「ゲーセンショー」はありません。そう呼んでと言い出したヒトは、セガの中山隼雄さんでした。パチンコ屋ライクなゲーセン屋呼ばわりは心外とのお気持ちは分かりますが、アキバで学生たちを見れば、「ゲーセン行こっ!」と会話しています。コークと呼ばなくなったコカコーラでありませんが、思うにならぬのは世の常なのでしょう。同情します。


  ゲーセン各社は、いつカジノが合法になっても対応できるべく、努力しています。ゲームの結果に応じて賞品を提供することは、厳密に法律を適用されれば“賭博行為”とみなされます。有名無実化していますが、貸し出したメダルなどを、営業所外に持ち出させたり、預り証などを発行することも禁止行為なんですね。「そこをなんとか」は、過去の判例などを参考にしてみましょう。ゲーセン業界だけでなく、風営法絡みのビジネスと警察の癒着を指摘する声は、江戸時代の十手持ちの社会から変化していないと解釈すべきでしょう。日本の社会は、公務員の権利である“許認可”に逆らうことを絶対に認めません。

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2012年2月20日月曜日

アキバを支えてくださっているWebサイト


いろいろなヒトのアキバがあります
 アキバに関する情報を提供するサイトはゴマンとあります。アタマのなかで整理してみると、ありとあらゆる情報は5W3Hで語ることができると、講義していた専門学校で教えていた通りで、切り口は定番化しているように思えます。文章を書くときもそうですが、何事かを考えるとき、以下の疑問を想定し、その回答を用意することが大切です。ビジネスの世界でも、一生ついてまわり続けます。

【 5W 】
When  …… いつですか?
Where  …… どこでですか?
Who    …… だれですか?
What  …… なんですか?
Why   …… なぜですか?

【 3H 】
How much … いくらですか?
How long … いつまでですか?
How to  … どうやってですか?

 アキバに関する情報で、断然多いのがWhen、What、Who、How much情報です。発売日・商品名・メーカー名(店名)・実売価格は気になりますよね。この点では、1997年12月に設立されたカカクコムさんが運営する「価格.com」に比肩する情報提供元を小生は知りません。ネット活用で他を圧倒する情報量ですから、提携サイトも数多く見かけます。同社のアキバに特化した「アキバ総研」は、サブカル、PC、イベント、食事など、アキバ来訪者に役立つ情報を追い続けています。やはり同社が運営する「食べログ」に遠慮して、飲食店情報がちょっぴり手薄なのは“ご愛嬌”だと思います。


 What情報を中心に情報提供して、小生が“お仕事してるなあ”と感心させられるのが、「アキバblog(秋葉原ブログ)」です。geekさんが、アキバPCホットラインにリスペクトしつつ、個人的に始めたWebサイトですが、レアモノ探しを目的にした、What情報を発見したいとしたら、まずコチラをご覧になることを推奨します。geekさんご自身の価値観と足で見出した情報ですから、趣味が異なるヒトが見るとしたら“異質”と感じられるかも知れませんが、アキバの奥深さを伝える同サイトの継続美には頭が下がる思いがします。


 こうした個人が主体となって運営するWebサイトでは、「まいくのアキバ日報」も見逃せません。「萌えの店から老舗のお店、おもしろネタから真面目記事、マチ・ヒト・モノまでetc. 絶えず変化し続けるアキバの街を、何でもきまぐれに綴るニュースブログ」をキャッチフレーズに、開店・閉店情報や萌え系ショップに関するリポートを楽しく読まさせていただいています。出版社・雑誌社が見逃している情報を今後も提供してくださいとお願いしておきます。geekさんやまいくさんたちのアキバへの貢献を、ショップからメーカーまで、もっと再認識すべきだと主張します。


AKIBA PC Hotline!」はインプレスが、やはり、What、Who、How much情報を中心にレポートしています。出版社関連の同質な情報では、アスキーの「ASCII.jp×アキバ」、ITmediaの「+D PC USER」のアキバコーナー、「日経トレンディネット」の“デジタル”コーナーなどがあります。それぞれ、本日の特価情報、レアモノ、店員の声などを真摯に伝えようとする態度は好感を持てます。原点が印刷媒体であったことと、独自の取材コードの関係で、グレー系のモノは無視されがちですが。アキバ取材に熱心な各記者の皆様、古田雄介さん、白石ひろあきさんなど、ますますのご活躍に期待します。


 アキバに関する情報は、上記以外にも、非常にたくさんありますが、残念でならないのが、秋葉原タウンマネジメントが運営する「アキバ・インフォ」です。お役所カラーとでも表現すべきでしょうか、いわゆるアキバ的ではないんですね。最良の立地を与えられているのですから、上記の方々とのコラボレーションを実現すれば、情報品質を向上できると指摘します。現在の産学官手法は、一部の企業に業務委託という恩恵を与えるだけですから、残念でなりません。提供情報が区報ライクな地区報で良いのでしょうか? 


 今後は「ニコなびテレビ 動画で見て楽しむアキバ」のような動画を活用したWebサイトが盛んになるはずです。動画情報の配信インフラが簡便になってきたことがその理由ですが、無理やりアキバの冠を載せただけのサイトも存在しています。淘汰されながら増加するのでしょう。また、Twitter、FacebookなどのSNSの台頭は、既存のアキバ情報の即時性を飛躍的に向上させています。さて、小生もWhy情報を前提としたアキバ関連情報を、チラホラと提供しておりますが、年齢が年齢ですので、マイペースを守るのみと考えています。老兵となっては“忘却”の運命に逆らえませんから。


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2012年2月18日土曜日

再開した安心・安全ホコ天と虫の居所


ホコ天30分前から交通規制の準備開始
 秋葉原地区の歩行者天国は2011年1月23日に、約2年7ヶ月ぶりに再開しました。実施エリアは中央通り末広町交差点と万世橋交差点までとなり、以前よりも短い距離になりましたが、あのバカが事件を起こした交差点には、対策が練られました。そう、中央通りと神田明神下通りの交差点を完全封鎖したのです。以前からこうすべきだったと批判するヒトがいるでしょうが、ソレはタラレバの話です。警視庁の歩行者天国の交通規制サイトは、「規制区域内の自動車、原動機付き自転車、軽車両の通行は、禁止されます。(自転車は、降りて押して通行してください。)」と記載しています。
 
コスプレの皆さんも安心・安全にホコ天散策
 こう書いてあっても、ホコ天再開後、ベルサール秋葉原前の実施本部前を中心に、ビービーと警笛が聴こえました。見れば末広町交差点からコチラに走ってくる自転車。停止を求められても走り続けるオッサンも目撃しました。もちろん、パトロール中のヒトから事情を説明されれば、素直に自転車から降り、押し歩き始めます。このあたり、無頼を働く日本人はおりません。もっとも、路上には多数の警察官、警備員、ホコ天スタッフだらけです。ドンキ前に数名のグループが路上に立ち止まれば、すぐに、そのうちのどなたかが近づいてきて、注意を促します。ただ安心・安全に歩くばかりのホコ天です。
 
 また、同サイトには「歩行者天国における注意事項」として、路上ライブ、パフォーマンス、撮影会、デモ、路上販売、ティッシュ、チラシ等の配布、署名、募金活動を禁止しています。「ウザい」と感じるヒトもいるでしょうが、アキバ関係各位は、さらなる防止線として「秋葉原協定」も定めましたし、ホコ天時間中はメイドちゃんたちを中央通りに立つことも規制しています。そうまでしてホコ天の実施を希望する理由は、中央通りという大河を日曜日のほんの数時間とはいえ、地続きにできる意味合いの大きさによります。ヨドバシ流れのアキバ来訪者が、電気街側を散策してくれれば、落ちるお金も違います。
 
虫の居所とお付き合いする警察官の皆さん
 せっかく再開できたのです。コレは長続きさせる努力が必要ですが、ヒトのココロには虫の居所がありますね。直近のホコ天の開始模様を観察していたら、万世橋交差点付近で、オトコが突然、「バカヤロー、降りてるじゃねえか!」と怒鳴り、警察官に囲まれるシーンを目撃しました。オトコと警察官の言い合いを聞いてみると、ホコ天が開始した時間に自転車から降りていた・いなかったの口論でした。オトコは怒鳴り声のボリュームを上昇させ、周囲には何事かと眺めるヒトたちも出てきました。周辺のショップの店員たちが、店先で指差す光景も。オトコの冷静さが戻り始めれば、いつものホコ天模様に戻りました。


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2012年2月17日金曜日

外神田ミネラルウォーター戦争をもう少し


不思議な空気が流れる一角になりました
 ラジ館本店と道一本隔てた中央通り寄りに、ミツウロコビルがありました。薄暗いビル内には、宝田無線、十字屋、テイクオフ、ゲーマーズ本店別館、コイズミ無線、まんが図書館コスモスなどが入居して、学校の階段のような場所には、怪しい空気が流れていました。ビルはレーサムという会社に売却後に、パチンコ・パチスロ店を営業する日拓系列の日拓ホームが取得しました。もうすぐ新築ビルが完成しますが、低層階はパチンコ・パチスロ店、高層階は貸し店舗になるとアキバで聞きました。本当かどうか、裏を取ってはおりません。
 
ミツウロコ本社はUDXビルに
 ソレではもともとのビルの持ち主だったミツウロコという会社は、どんな業務を営んでいるのでしょうか? 石油製品・LPガス・固形燃料・ミネラルウォーターなどを販売しています。会社設立に3つの魚介類運送会社が関わったので、設立当初は漢字の「三鱗社」を採用しました。「あそこは豆炭や練炭を売る老舗だよ」と、某電気店常務が教えてくれました。現在の本社はUDXビルにあります。最近はミネラルウォーター「ミツウロコの天然水」のテレビCMもやっています。アニメ『ちびまる子ちゃん』のスポンサーで、限定コラボCMが話題になりました。
 
 画像に登場している「桜組」は芸能プロダクションのキャピタルが運営するライブスペースです。他にも貸しスタジオなども運営しています。ライブスペースの場所は「ドスパラ パーツ館」のお隣りで、パチンコ・パチスロもそうですが、アキバの脱電気街化が、ますます進行している証明でもあります。このプロダクションを経営する西山由之さんはミネラルウォーターの「クリクラ」も販売するナックの創業者です。宅配水業界No.1を標榜する同社では、クリクラのキャラクターに『クレヨンしんちゃん』を採用しています。
 
みんなもクリクラを飲んでとやるかナ
 小生はTwitterに「うがった見方ですが「桜組」はミツウロコのバナジウム天然水に対する、ナックのクリクラ尖兵じゃないのとも考えました。まるこ対しんちゃんのバトル。外神田水戦争かも。」とつぶやいたことがあります。コレってどういう意味とメッセージをくれた知人がいました。「桜組」のHPを見ますと、しっかり「クリクラ」へのリンクが貼られています。人気タレントを輩出して、ミネラルウォーターも売れるようにする深謀遠慮が浮かんだのです。ミツウロコのミネラルウォーターがAKB48と契約したりして? ちなみにミツウロコもナックも東証一部上場企業です。


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2012年2月11日土曜日

無限大ワールドにも価格差が

アキカルにも出店しました
 アキバでレンタルショーケースを始めたのは誰か? コレを調べてみたことがあります。ウィキペディアには、「2001年頃から、秋葉原 (ボークス 2001年10月) 、中野ブロードウェイ (ヴァンヴェール 2001年6月) などで始まった。その後、2003年に秋葉原のアストップなどが続き、秋葉原を中心に広まった。」と記載されています。玩具、フィギュア、模型、トレカなどのホビー系は記述通りかも知れませんが、ある中小企業診断士の方は、「インショップビジネスは、云わば“箱貸し”で、有名小売店のコバンザメ商売として古くから存在していたね」と指摘しました。
 
ショーケースワールドは無限大!
 なるほど、「あの部分、当社にご提供いただけませんか?」という依頼を、小生も受けたことがあります。依頼元はソフト開発会社で、この場合は“棚借り”でした。アストップのレンタルショーケースを見ると、フィギュア、玩具・食玩、カプセルトイ、プライズ、トレカ、アイドルグッズなどの小物が中心だと分かります。不要になったコレクションアイテムや大量購入したダブり品あたりを売却目的で利用されていましたが、最近では最良の立地位置をオトナ借りして、プレミアム価格を設定して、売買収入で生活するプロフェッショナルもいます。進化が始まったのです。
 
 ショーケースの提供側からすれば、3段から5段程度からなるアクリルケースを設置して、契約期間の賃貸料と売上手数料収入が得られれば、コンテンツは何でも構いません。どこのショーケースも、違法性の高いモノの取扱いは禁止していて、人目に触れやすい位置にあるケースの賃貸料価格を最も高く設定しています。またケース内の装飾も、利用者に一存することが多いですね。“毎日がフリーマーケット”が売りのアストップの場合、通常ケースの価格は3150円から6300円まで4段階に、ハーフケースの価格は1575円から3465円です。売買実態を反映したリアル価格差です。
 
それぞれにセンスが光っています
「この手ではウチがアキバで最初だよ」と話してくださったのは、「山本無線E-BOX店」のスタッフでした。昔の電気製品に興味をお持ちのヒトでしたら、ラジオセンター2Fにあるココの見学を推奨します。8ミリ映写機、真空管、BCLラジオ、SP盤、クラシカルラジオ、フィルムカメラと、アキバを通り過ぎてきた古典グッズ類だらけです。通常のリサイクル店と異なるのは、ラジオの組み立てや修理で生きてきた街ですから、動作を確認している点です。「一応、動くものは動くようにして売っているからね」とのことです。懐古に浸ってください。

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2012年2月9日木曜日

自分の感性でアキバ観光しよう!

外国人観光客も増え始めています

 たまにアキバの歩き方をレクチャーするコラムの執筆依頼が来ます。アキバビギナーを前提に、どういうルートで散策すべきかを書いて欲しいとか。観光案内ならば宝田無線の宝田篤社長が理事長を務める「NPO法人秋葉原観光推進協会」が、2007年9月14日に設立されていますよと教えます。同協会はアキバの「地域活力及びブランド力向上のために、街の最新の魅力を恒常的に発信し、国内外からの訪問客に対して最高の「おもてなし」を実践」する目的をお持ちです。アキバの「持続的発展に貢献するために地域全体の情報拠点としての機能を持ち、新旧様々な産業団体間の横断型連携とまちづくりの推進に努めます」という大義もお持ちです。

 法人会員を見ますと、秋葉原駅前商店街振興組合、秋葉原電気街振興会、アキバジャーナル、ヴィアイン秋葉原、永山、Xarts、買う市、クロスブリッジ、KOUKOKUエージェンシー、コスパ、壽屋、ショップロー、新産業文化創出研究所、新東海旅行、ソフマップ、宝田無線電機、手塚プロダクション、東京アニメセンター、トゥモローナレッジ、虎の穴、日本観光振興協会、ネオディライトインターナショナル、ヒューマンメディア、Find Japan、ファンタジオ、ブロッコリー、マグエックス、漫画家学会、モエ・ジャパン、ゆうプロジェクト、ライトクリエート、LiNK-UPと多彩な顔ぶれが揃っています。皆様、頑張ってください。

自分の感性に合ったお店探しも楽しい
 一部のヒトならご存知の「秋葉原おもてなしプロジェクト」も、同協会の事業に含まれます。同プロジェクトでは、オフィシャルロゴを制定して参加店舗に使用許諾したり、「あきばスクランブル」なる小説を出したり、アニソンライクなテーマソングを決めたりと、ソレなりな活動をしています。サイトの重さが気になりますが。ただ、“一部のヒト”と書いたように、小生が調査してみたら、知っていると答えたヒトが少ないんですね。前出のNPO法人についても、「えっ、そんなのがあるんですか?」と驚かれるヒトが多いのが現状です。「メイドガイドツアーなら知っていましたが」と話すヒトは結構いるんですが。
 
 過去、小生はテレビ番組でアキバ案内人を演じたことがあります。最近はご依頼を引き受けていません。どうして? はい、在京キー局のおメガネに叶った企画は、大半が制作プロが下請けして、出演者は長時間の拘束を受けます。午前8時過ぎからVTRを回し始めて、終了したのが午後5時過ぎで、担当ディレクターは、「島川さん、テレビはいいよお、可愛い女の子と仕事できるし」と軽口を叩いていましたが、放送された番組を見たら、小生の出演時間は約1分間! しかも、「この発言は使わないでね」という約束も反故。皆さん、自分の感性を信じて、アキバ観光してみるべきですよ、と小さな声で伝えておきます。

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2012年2月8日水曜日

冒険できるアキバの“街中華”屋さん


さあ、冒険の旅に出よう!
 ロボット専門店「テクノロジア」の荒井店長は、現役店員時代からの知己です。同店を訪問するときは、妻恋坂交差点で蔵前橋通りを右折するコースが多いですね。ガード下各店、東京ラジオデパート、石丸電気本店、戻って浜田無線の角を左折、ツクモ、千石通商、アキカルに至る周辺取材。明神下通りを渡り、あきばお~、キッチンジローなどを通過、道すがら、路地裏の各店舗での接客模様を観察して、神田基督教会あたりから左折して昌平橋通りへ。右折すれば妻恋坂交差点が近づいてきます。さらに、右折して中央通りを渡り、「肉のハナマサ」手前を右折すれば到着します。
 
本日の冒険の書です
 荒井店長は、以前、ツクモロボット王国を仕切っていました。というよりも、あの売場構成から商品陳列に至るまで、彼の功績によると明記しておきます。ロボットの前はパソコンを担当していましたから、もう20年間以上の付き合いでしょうか。ハイテクに得意な顔を持つ反面で、日本酒ソムリエでもあります。サーボモーターの仕様を諳んじられるように、イマの銘酒はコレと教えてくれることでしょう。信頼できる人物だナと思うのは、ツクモ終焉時のドタバタを知るはずなのに、立つ鳥跡を濁さずを守り続けている点です。
 
 で、肉のハナマサ手前に「翠鮮楼」という、いわゆる“街中華”屋さんがあります。ココのランチメニューは、冒険してみる価値があると思います。入店する前に、店頭に立つ黒板のチェックを忘れないようにしましょう。入店すれば左側に券売機があるので、黒板に書かれていた献立でも、はたまたお気に入りのモノでも、食べたいソレを選択しましょう。小生が食べた「豚肉とザーサイと筍炒めセット」は、ご飯、スープ、お新香、杏仁豆腐まで付いて550円です。「麺が食べたいよぉ」と言うなら「自家製担担麺」とて650円というお得感。冒険に失敗しても許せる値段ですよね。


夜は居酒屋モードかも
 味ははっきりいってフツーです。逆に言えば、この値段なんですから、フツーが“安心”で良いのだと思います。席に配膳されたなら、余計なウンチクも化学調味料がどうたれも言葉にする必要はありません。ひたすら、もくもくと食べましょう。同店のスタッフが肉のハナマサのビニール袋を手にぶら下げて、戻ってくるシーンを目撃したことがあります。ははあ、食材を仕入れてきたんだナと思いましたが、仕入元が分かった分、奇妙に安心したものでした。つるりと喉元を杏仁豆腐が通り過ぎました。「ご馳走様」と話して、テクノロジアに歩を向ければ、ガードの上を京浜東北線が通過していました。



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2012年2月5日日曜日

日本発世界標準をアキバで売らせなさい


絶対最高の日本発家電品です
 グアムの空港内で利用したことが、海外で洋式トイレを利用した最初でした。便座の高さに驚いたものです。こうした高さは、その国の平均身長から割り出して決めていると推定できますが、コレが正解ならば、来日された欧米観光客の皆様は、便座の低さを嘆いていることでしょうね。かつて欧米人は和式トイレに震え上がった時期がありました。身長180センチ以上もあった元同僚は、ブリュッセルに本社があった外資系企業に勤務していました。来日した彼は、「和式便器のTOTOという名前を見ると恐怖を感じる」と真剣に話しました。時が過ぎ、現在も見かける和式トイレを日本人も避け始めていると思います。
 
トイレットペーパーまで気が利いています
赤ちゃんがいても大丈夫
 TOTOに外国人から抗議が集まったわけではないでしょうが、同社は日本のトイレ事情を激変させてくれました。ウォシュレットに始まったオートマチックトイレットの技術は、世界のトップ水準にあると断じます。パリのホテルに宿泊したとき、ビデはありましたが、ウォシュレットは夢のまた夢。ルーヴル美術館近くの公衆トイレに至っては、一瞥しただけで、その汚さに驚かされました。この点はローマでも同様で、公衆衛生の概念が完全に違うのだと自分に言い聞かせました。翻ってアキバのトイレ事情はどうでしょうか? ヨドバシとクロスフィールドから胸が張れるようになりました。
 
洗面台までこの美しさ
もちろん、エアータオルも設置
 ロンドンではオートマチックトイレットが設置されただけで、日本の大発明を見学する客が殺到したパブがあるそうです。だとしたら、テレビ不況の業績不振を、世界のトイレ事情に革新を与えるべく営業されてはいかがでしょうか? グローバル企業のパナソニックのパワーがあれば、世界中のデパート攻略も夢ではない気がします。日本ではコンビニのトイレまでオートマチックトイレットですよと売りまくるのです。ユニバーサル仕様は便座の高さまで調節できる機能付きですね。アキバの老朽ビルのトイレ事情に関しては、申し訳ないですが、目を瞑ってください。ラジ館がどんなトイレを採用するかと夢見るばかりです(笑)。
 
 たかがトイレ、されどトイレです。ヒトが生活している限り、地球上の必需品です。パナソニックのパワーがあれば、デジタルサイネージまで組み込んだオートマチックトイレットまで実現できるでしょう。あまりに居心地が良すぎて、モスクワからヨハネスブルグまで、レストランの回転率が減少するくらいになったら、テレビの売上減くらいさっさと回収できると確信します。TOTOがテルモあたりと提携して、健康状態まで分かるメディカル機能付きオートマチックトイレットも、将来、登場すると小生は推察しています。両社が市場獲得競争するうちに、チョモランマの頂上環境を守る最新トイレ設置競争が派生するかも。そのレプリカトイレをアキバで販売する時代も近そうですね。


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2012年2月2日木曜日

小暮ビルは“混沌”ビル


混沌が同居する小暮ビル(左)
 一日はどなたにも24時間と決まっていても、睡眠時間、生理的時間、労働時間はそれぞれ違います。アキバの店員も、各人が勤務する会社の規則が時間を拘束します。サービス残業という言葉がありますが、アレはサービス就業と言い改めるべきではないでしょうか? 小生が勤務していた職場では、昼食時に多忙であれば、15分で戻ってこいなんて平気で命令していましたし、昼食時間さえない信用金庫勤めのヒトも知っています。就業規則通りに働きたければ、公務員の事務職になれ、と話すヒトまでいました。労働が平等に配分されることは、今後もあり得ないと考えます。
 
 以前は「漫画喫茶」と記載するお店が多かったと思うのですが、日本人の知的能力に合致させた結果でしょうか、最近は、「マンガ喫茶」とか「まんが喫茶」という表記を目にします。小生が生まれて初めて入店したのは、神保町の三省堂書店近くのビルの2階でした。ずっと以前のことなので、店名を失念しています。店員に利用方法を質したことを覚えています。決められた席があり、フリードリンク制で、書架から取り出したマンガは、読み終えたら元に戻すルールになっていました。料金は30分200円くらいだったと思います。マンガは、出版社ごとに分けられていました。
 
パチンコ店での時間つぶしよりも
 アキバでは、以前は「アイ・カフェAKIBAPLACE店」を利用していました。座るのはオープン席で、ノートPCを持ち込んで原稿を書いていました。接客態度やアメニティ面で合格点の場所でしたが、オープン席で携帯ゲームができるようになり、立ち寄る回数が激減しました。液晶ディスプレイを睨んで、原稿を推敲中なのに、「そのアイテム、ゲット!」なんて言葉が飛び交いはじめたのです。まっ、サービス業は時代の要望に合わせて生き抜くわけで、小生の要望と距離ができてしまっても仕方がありません。忘れていました。「まんが喫茶」よりも「ネットカフェ」が一般的呼称になりましたね。
 
不可思議な構成です
 画像の「まんが喫茶 げらげら」秋葉原店は、そう、混沌とした小暮ビルの3Fにあります。地域最安値が売りですが、本当にそうなのかどうかは知りません。マンガの蔵書数も1万8000冊、雑誌は80誌あると公表していますが、コレについても確認していません。以前、時間つぶしがてら御徒町店を利用したことがあります。アメニティ面ではアイ・カフェのほうが優位だナという感想を持ちました。小暮ビルについてはボードゲームを作るときにイエローサブマリンで、いろいろなサイコロを買い揃えたことがあります。アキバの“混沌”ぶりを象徴しているビルだと思います。


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2012年1月30日月曜日

袂を分けても集客仲間


店舗数増加中のムーラン
 エディオンイースト傘下に入る以前の「石丸電気 本店」の向かい側の高架下は、「石丸電気 ゲーム・ホビー館・ケータイ館」でした。当時の歴代本店店長とは、アキバの内情らしきものを共有する仲間として、お付き合いをしていました。金融無策から日本経済は、縮み始めて20年間が過ぎ、かつてはアキバに石丸ありと認知されていた家電量販店が、エイデン傘下に入ったのが2009年2月1日です。エイデンは、同年10月1日に商号をエディオンEASTに変更し、アキバでのれん的価値の高い石丸の店名は、そのまま継続して使っています。
 
呼び込み高性能専用スピーカー?
 一方、高架下の「石丸電気 ゲーム・ホビー館・ケータイ館」なども含めた数店舗はリストラの対象になりました。リストラにより生まれた空白地域を、ささと転生させるのはアキバの真骨頂です。たとえば、ダイドーリミテッドビルにあったDVD/CD店の「石丸 SOFT1」は、 2009年10月17日、「パソコン工房 秋葉原本店」と「フェイス 秋葉原本店」に転じましたし、本店前の高架下は、2010年9月17日、ラムタラ系の中古買取店「Mulan AKIBA(ムーランアキバ)」に変わりました。小生が興味深く観察しているのは、本店とムーランの呼び込み合戦です。なかなか見応えがあります。
 
高額買取いたしまーす!
 ヨドバシアキバができて以来、アキバを訪れるヒトの動線が変化しました。集客パワーからして段違いの巨艦店に、唯一、挑んでいるのが、家電量販店業界のリーディングカンパニー、ヤマダ電機です。当ブログでも、上品とはいえないヤマダとツクモのスタッフによるJR「秋葉原」駅中央改札口付近でのチラシ配りを指摘していても、当事者側から見てみれば、熱意ある行為に他なりません。店舗の売上は集客数に比例することは自明の理で、放置すればヨドバシで完結してしまうかも知れないヒトを、電気街側に呼び込もうとしているのです。この点は賞賛するばかりです。
 
 本店とムーランの立地は、そんな戦いが見えるなか、アキバの一等地との乖離が始っています。ヒトにもよりますが、中央通り総武線ガード下の横断歩道をマツキヨまで渡ったら、東京ラジオデパート前を過ぎ、浜田無線の角で右折するヒトは多いと思います。ソレを何とかしたいとなれば、本店とムーランは、集客(呼び込み)に工夫を加えます。石丸側がタイムセールが始まるとスピーカーのボリュームをあげれば、ムーランも負けじとばかりに高値買取を連呼します。こうした賑わいを見て、リビナのビルをアキバ的な商材を扱う店舗に転じて欲しいと祈り続けています。




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2012年1月27日金曜日

ジャンクヌードルが地味な場所を変革?


「三丁目の夕日64」のリアルビルです
 アキバの昭和通口から徒歩1分の場所に建つ「第二東ビル」が竣工したのは1964年10月です。鉄骨鉄筋コンクリート/地上9階・地下1階で、高層階の坪賃料は一応1万1000円程度、1階部分はその数割増しといったところだと思います。ちなみに1964年10月10日は歴史に刻まれている日でもあります。第18回夏季オリンピック・東京大会、はい、あの東京オリンピックの開会式が行われた日なのです。約半世紀なのに、小生は東京の上空にブルーインパルスが描いた、ちょっと歪んだ五輪の飛行機雲を覚えています。老朽ビルに入りそうでも、この賃料は、JRの駅至近だからですね。


ビルに入るのに勇気がいるかも
 老朽ビルとは失礼でないかと抗議されるヒトもいるかと思いますが、ソレが原因で解体・建設工事に入っているラジ館の築年をご存知でしょうか? 「第二東ビル」の2年前、1962年11月なのです。ラジ館とほとんど変わらない歴史を持つこの老朽ビルですが、ソレでも数多くのアキバ通が数多く通われています。地下1階の居酒屋「村役場」は、パソコン通信時代からのオフ会に利用されてきましたし、FREESPOT設備をアキバで最も早くから導入した場所だと思います。ニフティやアスキーネット関連で、コチラに通われたとしたら、若くても年齢は50代かも知れません。


通路はこんな具合です
地味なビルに二郎呪文と伸びる行列
 1階の「ヒカリカメラ」は、創業1961年というアナログカメラを取り扱う老舗です。入り口近くのショーウィンドウを陶然と見つめている中年紳士が絵になります。いつの間にか、同様の銀塩カメラ取扱店が見られるビルになっています。やはり1階の「ワイケー無線」は、ガード下のラジオセンターから成長した防犯関連電気機器の老舗です。同店に関して、小生はいろいろな噂を聞いています。噂ですので信用しないでください。某国のスパイが定期的にワイケー無線で取り扱う先端機器情報を、大使館を通じて本国に報告しているの類いです。アキバの色濃さを象徴していますねえ。


 いままで地味な存在であった「第二東ビル」が、現在、一部のヒトたちに注目されています。2011年02月21日に、1階のビミョーな(駐車場寄り)位置に開店した「麺処 MAZERU」の行列が、長くなっているのです。二郎インスパイア系“まぜそば”は、事前オーダー制で、ソレを知らなければ、「どう注文するんですか?」と訊きましょう。恥ずかしがることはありません、二郎DNAの野菜、にんにく、からめ、油などのましましトッピングは、しばらく通わなければ、どなたも一瞬ぽかんとするんです。同店の行列の長さは、地味なエリアを再認識させる可能性に満ちています。



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