2011年6月25日土曜日

アキバ人は過剰摂取

このお店ばかりではありません
 格言に「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」があります。アキバには、コレではカロリーオーバーだよなと思われる飲食店があります。「伝説のス○丼」「牛丼サ○ボ」「名物ス○ミナ丼」ばかり食べ続けては、血や気や水の流れを悪くするばかりで、心身両面の病気を誘発するやも知れません。生理の鉄則に、「過剰な吸収は排泄を阻害する」があります。食べ過ぎれば、胃と腸の生命力が、全て吸収力の方へ回されて、排泄する力が落ちてしまうのです。

 歯は全部自前ですか? 小生は若い頃の無謀がたたり、何本か欠いています。すべて自前という羨ましいヒトならば、歯は32本あり、その62.5%が穀物用の臼歯、25%が野菜や果物に噛みつける門歯、12.5%が肉や魚を食べる犬歯です。和幸UDX秋葉原店限定メニュー「ア○バ丼」は、卵でとじたロースカツの甘みとキムチの辛さが売りですが、やはり肉類が多すぎます。アキバ人の肉好きは「肉の万世」が誕生したことでも分かりますが、肉比率の過剰摂取も考慮しなさい、と指摘しておきましょう。「万か○サンド」も要注意。
 
やっちゃ場時代の重労働を支えた有名店
 狩猟民族の欧米人は、穀類摂取が十分でなかったので、肉類を主食にしてきました。だから、肉類を食べても日本人より負担が少ない身体なのです。戦後、急激に肉食を摂取するようになった日本人は、肝臓疾患を患うようになりました。欧米人には見られない現象ですが、原因は肉食生活によるはずです。アキバにもある牛丼御三家を見れば、「肉ばかりの野菜知らず」だと分かります。旧来の日本食は非常にバランスに優れた食事ですが、アキバで食べられる大半は、野菜不足飯なのです。もっとも繁華街の外食に共通しますが。

 先ほどの歯数から考えたら、魚と肉を食べるのは、食生活の1割ちょっとでよいのです。もっとも、「か○や」の特選メンチカツ丼、「た○ん」のカルビ丼などを、理想的割合である穀類62.5%、野菜・果物類25%、肉・魚類12.5%にすれば、お客さんは来店しませんね。戦前の日本人は、この割合近くの食生活を継続してきました。当時、生活習慣病が少なかった理由です。現在の代表的な食事である「マック」などのファストフードも、そんな割合にしたらお客さんは来ないでしょう。自分で自分を守るために「残す勇気と野菜モグモグ」と提案しておきます。

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2011年6月17日金曜日

アキバの風評被害店

アキバを代表する免税店のアッキー
 福島第1原発事故以来、アキバの免税店には閑古鳥が啼いています。ソレを裏打ちするかのような発表が、6月16日、日本政府観光局(JNTO)から出ました。5月の訪日外国人旅行者数は前年同月比50.4%減の35万8000人であり、原因は東日本大震災や福島第1原発事故による影響と推察しています。減少率は4月の62.5%より縮小しましたが、単純推計すれば、この分だけ免税店の売上高は減ったと考えられます。タカラダ、アッキー、ソフマップなどの免税店に同情するばかりです。
 
 もちろん、5月だけを見れば、過去最大の落ち込みです。訪日外国人を地域別で見ると、韓国からが8万4100人(前年同月比58.3%減)、台湾からが6万8000人(同40.4%減)、中国からが5万8700人(同47.8%減)、米国からが4万800人(同37.8%減)となっています。とくにアキバにとって痛いのは、韓・台・中の御三家訪日観光客の激減です。街中が騒々しくなることをガマンしても、彼らがアキバに使ってくれる金額が一番大きいのです。ちなみに、主要15カ国・地域は全部減少。

閑古鳥にはワゴンセールで対応の店頭
 風評被害にも等しかったのは福島第1原発事故に関する、政府や東京電力などの嘘だらけの発表でした。海外メディアでは、津波で電源を喪失した福島型原発は、数時間でメルトダウンに陥ると指摘しましたが、「いまのところは」の枝野官房長官の発表は、メルトダウンを無視。ショックは3号機の水蒸気爆発映像が動画配信サイトから流れたときです。主要国・地域は日本への渡航自粛・延期を勧告しました。現在は少しずつ緩和傾向を見せ、訪日団体ツアーも5月から主要9カ国・地域で一部再開しましたが、まだ知れた数です。

 はっきり指摘できるのは、原発事故が収束するまで、アキバの免税店が持つかどうかです。中国人相手に利益をあげようと考えたからソフマップは免税店を設けたのです。他の免税店も外国人店員を雇用したのです。ショップ経営は「来店客数×単価」が基礎にあります。肝心の来店客どころか来日客を激減させられたアキバで、現在、目立つのは、中学生や高校生たちのキョドった行動です。平日では午後から、土・日・祝日は一日中、ゲーセンからドンキ、中央通りに裏通り、キョドグループが目立ちます。

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2011年6月14日火曜日

めぐるめぐるよ時代はめぐる

ラジオ会館1号店はアキバ一等地
 6月10日にオープンした新「秋葉原ラジオ会館1号館」ですが、この場所はアキバでは一等地ですから、入居テナントも安心でしょう。事実、某店で働く知人店員は、「こっちに入れてよかったですよ、2号店じゃ売り上げに響きそうですから」と話しました。画像でお分かりのように、相変わらず、「世界の秋葉原」ラジオ会館というむずがゆい惹句になっています。以前、「日本IBMという名称って笑えるよね」と話したPCパーツ店の店員がいましたが、まっ、その手の矛盾は笑って受け入れましょう。
 
 小生が子供の頃から通い続けたラジオ会館は、アキバのその日その時に流行ったモノを見守り続けました。アキバは戦後のラジオ・無線街、朝鮮戦争特需からは家電街、白物家電の普及率の高まりに合わせて音響街、ウォーキングステレオ市場が成熟すれば電脳街、だれもが持つべきモノを持ったらサブカル街へと転生しました。まさに、アキバ転生史。アキバの奥深さは、流行が終わっても、その残土が堆積しているところです。スーパーファミコンでさえ、いまだ店頭で売られているどころか、真空管も立派に流通しています。
 
1階では線量計も予約販売中
 旧ラジオ会館は東京都の厳しいご指導もあり、今夏から閉館・取り壊し・新ビル建設へと向かいます。工事の終了予定は2014年ですが、その間、入居テナントにあてがわれたのが「秋葉原ラジオ会館1号館」「秋葉原ラジオ会館2号館」です。ラジ館のHPを見ますと、「秋葉原ラジオ会館3号館」は洋服屋さんビル「AOKI」の裏側、旧屋台村の駅寄り、ダイビルの隣りにできます。コチラのほうが2号店より立地は上でしょう。現在のラジオ会館を代表するモノは、フィギュア・同人誌・トレカなどのサブカルグッズとセキュリティ関連モノです。2014年の代表グッズとイコールになるかどうかは不明です。未来のことはだれにも分かりません。

 イエローサブマリン、アゾンインターナショナル、ホビーステーション、宇宙船、ハビコロ玩具などが安泰でいられるかどうかも同様です。消費者心理は自由気儘なのです。中高生がレアモノトレカにいつまで夢中になってくれるのか、東北大震災や福島第1原発事故といったマクロ要因がブームを変えはしまいか、アキバだけでなく、メーカーから小売店まで戦々恐々としているイマがあります。ラジ館1号館の店内には、まだ、空きスペースがありますし、2号館は新テナントを募っています。3号館には入居するテナントも楽しみです。今後の数年間は、将来の日本に大きな影響を及ぼす可能性があります。新・ラジ館内から、ソレを見出せる可能性もあるのです。

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2011年6月8日水曜日

今後のPCシーンとは



継続はチカラです。小生、長期に渡って、アキバの内側を書き綴ってきました。PC Onlineサイトの連載コラム『転生都市☆アキバ今昔』も、本日の更新分で連載百回目を迎えました。アキバの内側といっても、秘密情報を提供するのではなく、外側からは見えない店員のホンネの代弁者の役割を果たしてきたと考えています。もっとも、小生の現役店員時代から現在に至るまで、アキバで働き続けているヒトは、極めて少数になってしまいました。とくに小泉改革以後、正社員数が激変したり、カメラ量販店に異動になったり……。


なかには独立して自身でアキバでショップ経営に勤しんでいるヒトもいます。が、アキバから郊外店に異動になったヒトのなかには、「通勤時間が片道2時間以上ですからね、辞表を出すのを待っているんですよ」とメールをくださるヒトもいます。具体的な店名は明らかにできませんが、こうした人事を露骨にやる企業ですから、察しがつくと思います。PC関連のショップで働く店員たちのなかには、商品に対する一家言を持つヒトがいます。彼らの言葉に今後のPCシーンに対するヒントが潜んでいます。


彼らは、どこそこの企業が新製品を出せば、ああたれこうたれ、自分なりの評価を出します。小生が注目しているのが、そんな店員たちのマイクロソフトOS離れです。某PCパーツ店の店員は完全にグーグルOS派になりましたし、マックOS派はさらなるオタク度を上げています。来年のWindows 8に関して、アキバ店員の話を聞くと、「もうウィンテル環境は飽きちゃった」派が増加していることに気付きます。「ネット環境の拡大とストレージの仮想化が本格化したら、求めるのは速度です」と聞かされてるんですよ、マイクロソフトさん。


ちなみに小生はウィンテル環境の瓦解を予測していません。現在でも世界最大のPCOSとプロセッサー開発企業の最強タッグです。ただ、ジャイアント馬場やアントニオ猪木でさえ、プロレスというブームが去った後は、思い出になりました。Windows 7万歳という空気は莫大な広告宣伝費を投入したから作れましたが、Windows 8ではどうでしょう? ウィンテルは現在の立場を維持したいなら、イマからクラウドOSまで視野に入れるべきでしょう。はい、グーグルOSを超えられる仕様が求められているんです。アキバの内側からの声からの推察です。



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2011年6月1日水曜日

もの哀しいアキバ・スクエア

Ajuba-Ichiの入り口(2クリックで拡大)
 しばらくブログを更新しませんでした。アキバには毎日のように出没していたのですが、ある金曜日の夕刻、急に景色が歪んで見えたのです。路上に立つメイドちゃん、ドンキ前でタムロしていたオタ、裏通りの段ボール箱を覗く人たちの顔がつまらなく見えるようになってしまいました。レアモノやマニア向けのショップに入っても、人々の顔に、どことない平準化が見られるのでした。もちろん、その日その時を売る街としてのアキバが変わったわけではありません。ただ愛するアキバに“憂愁”が見えたのが哀しいことでした。当ブログの継続を望まれるヒトは、ツイッターの@sgenseiまで、「続けて!」でツイートしてください。少しはモチベーションが上がると思います。

 2001年12月に東京都は都保有地だった秋葉原駅電気街口周辺の秋葉原1街区および3街区(千代田区外神田1丁目および外神田4丁目、一部は旧神田市場跡地)の約1万5730平方メートルを、事業計画と買収金額を総合的に審査するいわゆるコンペ方式で公募を実施しました。その結果、2002年2月にNTT都市開発・ダイビル・鹿島建設からなる共同計画案が採用されたのです。オフィス・高層マンション・飲食店・商業施設・産官学連携施設・情報ネットワークシステム施設・ショールーム・各種イベントホールとじゃんがららーめん全部入りのような計画でした。

 お隣りのダイビルなどを含めた、いわゆる「秋葉原クロスフィールド」が、2006年3月9日にグランドオープンしました。ソレはソレで結構なことですが、現在に至るまで、当初の計画だった産・官・学の交流がうまく流れているとは思われません。典型的な事例は、ハイビジョン対応インフォメーションパネル「秋葉原UDXビジョン」が設置されているUDXビル2階のイベントスペース「アキバ・スクエア」でしょうね。立地条件で考えれば、毎日のように、何がしかのイベントが開催されると考えられるのに、その利用料金の高さと中途半端な広さから、月に数回、イベントが開催される程度です。後発の「ベルサール秋葉原」に負けています。

 秋葉原クロスフィールドは、非上場の「クロスフィールドマネジメント」が実質的な管理を請け負っています。株主は、NTT都市開発・ダイビル・鹿島建設であり、ビル管理・清掃・テナント開発・イベント・渉外などを行っています。絶対に潰れそうにない企業が株主ですから、アキバ・スクエアの利用状況がどうたれこうたれなど考える必要がないのかも知れません。タマにオタ芸などが見られるイベントがありますが、その大半は就活関連です。小生はレストラン街の「Akiba-Ichi」を利用するときがありますが、行き帰りに寂しさを演出するアキバ・スクエアを見て、「本気入れんかい!」とココロのなかで叫んでいます。

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