2011年4月12日火曜日

アキバは宝の山かも

返品不可です(クリックで2段階拡大)
 アキバは電気製品のジャンク品市場でもあります。PC、PCパーツ、家電、オーディオ、計測器などのジャンク品を段ボール箱や路上什器などで販売しています。ジャンク品の購入する場合、お約束がありまして、基本的に「返品不可・保障なし」となっています。ショップによっては、その旨の注意書きを貼っています。要は、自己責任で購入してくださいに落ち着きます。たまに、ルールを無視する無謀なヒトが現れますが、まず店員たちは無視します。「お客さん、返品不可だからジャンク品なんですよ」と諭す店員もいます。
 
 そんなジャンク品を購入するヒトはどういうヒトなの? はい、実にさまざまです。理工系の学生から教授もいれば、組み立て大好きマニアもいます。ジャンク品の購入後、内蔵部品を取り出して何かに使用するヒトもいます。ジャンク品にも経年劣化がありまして、たとえばPCの場合、MS-DOS時代からWindows3.1頃のモデルは、まずゴミとして扱われます。新OSが発表されるたびに、過去のOSに対応したモデルの価値が下がると考えてください。「ソレでもLinuxのメールサーバーに使える」と話した某大学教授を知っています。
 
 ユニークなジャンク品活用をしているのが、美術関係の方々です。ジャンクアートという分野があり、LEDなどのジャンク品を大量購入して、ソレを芸術作品に仕立てあげるのです。まっ、どんな使い方も容認されるのです。経年劣化や損傷が見られないけど、ジャンク品というケースもあるのですから。以前、「どうしてこんな美品が流通するの?」と質問したら、「コンテナで買ってるからだよ。たまに、こんなお宝が入っているときがあるんだ」と教えられました。台湾や香港の商社と取引しているアキバのショップでのことです。コレだから、アキバ歩きは止められません。
 
 ジャンク品はどこから入荷するのでしょうか? これまた実にさまざまです。PCの場合、リース業者が大量に持ち込んでくることがありますが、中古オーディオ機器や電子楽器などは、製品として市場価値がありませんから、部品に解体して売り込みにくる業者がいます。アキバには、戦後、米軍放出ジャンク品を使用したラジオ組立屋や無線機屋さんがいました。もっとも現在は、そんな手間より新品を購入するヒトばかりですが。現在注目されているのが、半導体に利用されている貴金属やレアメタルなどのリサイクルです。アキバは含有率の高い都市鉱山という一面もあります。

デフレ不況に喘ぐ小生を救う【島川言成のメッケたぞ!】でお買い物してね!

2011年4月7日木曜日

開発に10年間かけた機械も売る洋食屋さん

キッチンジロー外神田店(クリックで2段階拡大)

 アキバの「キッチンジロー」に、現役店員時代、何度通ったことでしょう。1964年、小林二郎さんが千代田区神田神保町で、自身の名前を店名に採用しました。この創業当時から都心のサラリーマン・学生をターゲットに、都心部でのイートイン・デリバリー・テイクアウトでのハンバーグ・帆立クリームコロッケ・から揚げなどの定番人気メニューを中心の定食メニューが支持されるようになりました。オフィス街のデリバリー配達に、自転車を使い、広範囲の配送エリアを届けました。


「キッチンジロー」では、現在もセントラルキッチンでハンバーグ用合挽きを製造し、店舗に配送、店のコックたちが直接合挽きを計量・パティに成型して、空気抜きの仕上げを両手でパティを上下させ叩いています。近年の品質のいい、メーカー製ハンバーグパティを使わ、に手作り・仕込みを丹念に行う努力・品質を支持するアキバ店員が多いのです。外食産中で、創業から40年以上経た現在も「消費者から飽きられない強さ」のあるチェーン店となっています。


 アキバには、「キッチンジロー」外神田店と妻恋坂店の2店があります。また、デリバリー専門店として「アトレ秋葉原1」1階にも店舗があります。小生が好きなのは、出来立て熱々かつ、同店ご自慢の手ごねハンバーグでも、旬の帆立貝を贅沢に使った帆立ミルクコロッケではありません。もちろん、どちらも美味しいですし、両方を同衾させたメニューもあります。でもね、小生がハマったのは「若鶏のから揚げ」でした。現在はライス、豚汁付きで780円のはずですが、小生が頻繁に通っていた時期は680円だったと記憶しています。街中洋食店の味を確かめてください。


 ちなみに、「玉ジロー」ってご存知ですか? コレはキッチンジローの系列会社で、開発までに10年間を要した玉葱(タマネギ)の自動皮むき機です。玉葱加工で、根とヘタ、皮むきを一瞬にできる優れモノです。玉葱は野菜の中で、いつも新鮮さを保つ安心な食材ながら、加工するとき、涙腺を刺激するだけでなく、強い刺激臭が出ます。健康、ヘルシー、血液サラサラ効果があり、高齢者の血栓予防食材でも、あの刺激が嫌というヒトは多いでしょう。新聞紙一枚分の省スペースの「玉ジロー」は、玉ねぎ1個を4.2秒で加工できます。涙くんさよならです。


デフレ不況に喘ぐ小生を救う【島川言成のメッケたぞ!】でお買い物してね!

2011年4月5日火曜日

目と舌でアキバを味わおうぜ

 おみやげを漢字で書けますか? 多分、日本語を勉強する外国人にとって難敵のひとつではないでしょうか。おみやげの語源を辿ると、「宮笥」に行き着きます。コレは神社などの配り物だといわれています。本当かどうかは知りません。一般的には、親類・友人などに配る目的で、旅行先などで買い求める、その土地の名物を意味するはずで、訪問先に対する感謝を込めて持参する進物だと思います。はい、おみやげの漢字は「御土産」が正解です。最近は「お土産」と書くほうが増えています。「手土産」という美しい日本語があるのですが、もう、てみやげと読めますね。
 
アキバ土産(クリックで2段階拡大)
 観光地に出かけると、多種多様なお土産を販売しています。アキバは国際的な観光地ですから、画像にあるように、自然発生的にお土産の種類が増えています。もともと、コミック、アニメ、ロゴ、アスキーアートなどは、デザインの認知度が強いですから、お土産化しやすいものです。中身は何でも良いのです。飴、煎餅、饅頭の類いならば、日持ちしますし、味も自在です。農水省は賞味期限(Best-before)を、「おいしく食べることができる期限」としています。小生に言わせれば省味期限です。美味しさはヒトそれぞれだぞ!
 
 農水省が説明する賞味期限(Best-before)と消費期限(Use-by date)を再認識しましょう。賞味期限は、「おいしく食べることができる期限」だと書きましたが、農水省によれば、「この期限を過ぎても、すぐ食べられないということではありません」です。定義として、「定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする。」と決めています。小生は、何度読んでも意味不明な文の典型事例と考えています。


アキバで物産展とは(クリックで2段階拡大)
 それでは消費期限(Use-by date)はどうでしょう? 農水省の定義では、「定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日をいう。」です。役所が書く文章は、常に付帯事項がついています。「定められた方法」とあっても、相手は多種多様な食べ物ではないですか。生菓子から飴まで、小生は、目で見て、舌にのせて、「食えそうなら食べる」を実践しています。たとえ消費期限が過ぎても同様です。省費期限を信じません。農水省ができる前に醸造された古酒の美味を忘れないぞ!

デフレ不況に喘ぐ小生を救う【島川言成のメッケたぞ!】でお買い物してね!

2011年4月4日月曜日

アキバが好きだから書いてしまう

 以前、千代田区副区長が代表取締役に就任している秋葉原タウンマネジメント(以下、Akiba TMO)をご案内したことがあります。2011年4月4日現在のキャッチフレーズは「みんなで協力 安心・安全、魅力的な秋葉原 地域の皆さんや、秋葉原を訪れる方たちの力を借りながら、秋葉原をより魅力的にするために、私たちは活動します」となっています。安心・安全を遵守させながら、魅力的な街にさせることは困難な事業です。そう、厳重な監視下で管理再開された歩行者天国初日、小生は“安心・安全”に恐怖感を覚えました。
 
今日も利用者なしの柱巻広告(クリックで2段階拡大)
 小生が何をしているカイシャだか分からんと書いたからではないでしょうが、現在は4事業に集約されたようです。Akiba TMOの発表に従えば、美観推進事業、交通・治安維持事業、施設・地区整備事業、地域活性化・産業創出事業です。ちっとも4つではないと小生は感じましたし、下手すると民業圧迫になりかねない危険性もありそうです。また、実際に見えている活動は、Akiba-i、Akiba-Smile!、広告事業です。では、財務諸表は開示されたかな? うーん、同社のHPを調べる限り、まだのようです。何故なのでしょうか?
 
 各事業は具体的に何をしているのでしょうか? Akiba-iは、秋葉原タウンマネジメントが運営する、アキバ情報サイトになっています。アキバ情報サイトならば、ゴマンとあるように感じるのですが、コチラは、公共情報、イベント情報、店舗情報などを発信しています。また、会員になってアンケートや清掃などに協力したヒトにはAkiba-iポイントを発行しています。Akiba-iポイントがたまるとオリジナルグッズがもらえるとか。
 
 Akiba-Smile!はアキバの安心・安全を高め、街に笑顔を創出するプロジェクトです。例の清掃活動もプロジェクトの一環です。ちなみに、清掃ボランティアに参加するとき、IC乗車券カード(SuicaやPASMOなど)か、電子マネーカードを持参すれば、Akiba-iポイントが付与されるそうです。そうそう、東日本巨大地震の影響と余震の関係から、安全確保のために、スマイル清掃活動は当分の間中止です。ベルサール秋葉原の片隅を借りれば、安心・安全に被災地に送る救援物資収集活動くらいできそうですが。
 
営業・管理はAkiba TMO(クリックで2段階拡大)
 広告事業はどうでしょう? アキバ・メディアと称して、秋葉原の公共空間を有効に活用し、アキバを使ったプロモーションを行うときに、その有効性を発揮させるそうです。アキバ・メディアの設置場所は、まさに千代田区の支援がなければ無理という一等地です。何せクロスフィールドのアキバ・ブリッジまで広告媒体ととらえ、高い料金設定がされています。
 
 Akiba TMOはアキバ・メディアの営業・管理を担当していますが、画像で分かるように、街の景観を悪くしています。Akiba TMO側の発表によれば、コレは「中央改札口 TH-01 東側広場柱巻」と呼ぶそうです。広告料金は14日間(8基16面)で180万円(税別)です。腹巻ではなかった柱巻が設置された初期には広告を見ましたが、茶色い邪魔者が自転車置き場と交錯して、歩行者の邪魔になるときがあります。営業・管理は民間委託したほうが、効率が上がるだろうと小生は考えています。

デフレ不況に喘ぐ小生を救う【島川言成のメッケたぞ!】でお買い物してね!

2011年4月2日土曜日

地味な優良企業がアキバにある

アキバのサタケ東京本社(クリックで2段階拡大)
 中央通りの末広町寄りに「サタケ」という看板を掲げたビルがあります。ココは広島県東広島市に本社がある「株式会社サタケ」の東京本社なのです。同社は食品産業総合機械を販売したり、自社が食品メーカーでもあります。どうしてこんな場所にビルを建てたかといえば、神田青果市場に近かったからですね。初代社長の佐竹利市氏は、1896年、日本初の動力精米機を考案して、販売を始めました。穀類加工分野で注目されている企業で、たまにテレビ番組などでも紹介されるときがあります。
 
 2代目社長の佐竹利彦氏は精穀理論を構築しました。現在の精米技術の基礎をサタケは提案し、食品加工機械の先端技術を開発し続けています。また、湯を注ぐだけで食べられるご飯「マジックライス」という食品を1995年に開発し、その販売もしています。アキバのサタケの入り口に、自動販売機がありますが、このご時世でしょうか、小生が見たときは、すべて売り切れていました。ちなみに、カタカナの「サタケ」は2001年からの称号です。以前は佐竹製作所でした。
 
 広島大学にサタケメモリアルホールがあります。ココは、広島大学創立50周年を記念するシンボル的な建物です。グランドピアノをイメージした外観で、1000人を収容できます。ホールは、学会などの学術交流の場、音楽や演劇などの芸術活動の場、同窓会や学生の課外活動を支える場、地域交流の場などに使われています。ホール建設では、同窓会を主体に募金活動をしましたが、集まった資金は知れた金額でした。サタケの当時の代表だった佐竹利子氏が、多額の寄附の申し出たのです。

デフレ不況に喘ぐ小生を救う【島川言成のメッケたぞ!】でお買い物してね!

2011年4月1日金曜日

ヘルツに大英断を表明しなさい!

非常食(クリックで2段階拡大)
 日本は同一国内にも関わらず、交流電源の周波数を東日本は50Hz、西日本は60Hzとするおかしな国です。明治時代、東京電燈と大阪電燈間の直流・交流論争が現在まで先送りされた結果です。1887年から直流送電を行っていた東京電燈は、交流の優位性の高まりに対して直流から交流への転換を決め、50Hz仕様のドイツ・AEG製発電機を導入しました。


LEDライト(クリックで2段階拡大)
 関西では1888年設立の大阪電燈が東京電燈と対立、当初から交流送電を選択し、60Hz仕様のアメリカ・GE製発電機を採用。現在の9電力体制になってもHzの統一化を推進しなかったのです。東京電力関西電力の確執は、実は敗戦後に一時期、統一Hzにするという動きがあったのです。実現しなかった理由は現在では闇の中となりましたが、今回の大震災から、将来に向けて学習すべきときがきたと考えた政治家が何人いるでしょう?
 
乾電池(クリックで2段階拡大)
 東日本巨大地震で東京電力福島第一原子力発電所や火力発電所が被災し、東京電力管内で計画停電が実施中です。市民生活などに影響が及ぼす問題が発生しているなか、中部電力は31日、東電と中電で異なる電気の周波数を変換する周波数変換設備(静岡県東清水変電所内、静岡市清水区)の変換能力を、5月の大型連休明けまでに従来の10万キロ・ワットから13万キロ・ワットに引き上げそうですが、いまこそ全国のHzを統一すべきときです。そうすれば、非常時の電力供給に役立ちます。そのための節電や自粛ならば、国民も納得します。


簡易トイレに簡易寝袋(クリックで2段階拡大)
 東日本と西日本では現在も電気の周波数がそれぞれ50Hz、60Hzに異なり、富士川以東の東電と以西の中電では、周波数変換しなければ電力の融通ができません。周波数変換設備は、現在、国内に3か所だけで、総計100万キロ・ワットに過ぎません。親方日の丸の電力会社の親方である政治家が、なぜ同一Hz移行を表明しないのですか? 今回の東電原発問題が長引けば、必ず、日本経済が疲弊します。今回の大震災の教訓を生かしましょう。アキバは計画停電対応のモノに溢れはじめましたが、Hz統一が実現すれば、コレも不必要になります。

デフレ不況に喘ぐ小生を救う【島川言成のメッケたぞ!】でお買い物してね!