2012年4月21日土曜日

本来のアキバ系が残っている場所


秋葉原ラジオセンターこそ本来のアキバ系
 しばらくブログの更新を忘れていました。自分自身の問題で優先事項があったことが、その理由ですが、内容に関してはプライベートなことなので勘弁してください。一言、“生きる”とは大変なことですね、いまさらながら---。アキバ取材に関しては、頻繁に行っていましたが、過去の記憶を蘇らせては、アキバの今後を憂慮する自分を発見しました。不思議なもので、ココロに鬱屈としたものが出てくると、原点に帰結しようとするんですね。ラジオ会館の建物が消えている現在、そんな場所は秋葉原ラジオセンターです。茫洋と電子部品、治具、測定器などを眺めていました。

常連には数10年通い続ける人も
 ラジオガァデン、東京ラジオデパート、秋葉原ラジオセンター、秋葉原ラジオストアー、秋葉原電波会館、秋葉原ラジオ会館、ニュー秋葉原センターはアキバの原点です。このなかでも、現役にして最も活気あるのは俗に三軒並びのカイカン、ラジセン、ラジストでしょう。初めて訪れたヒトは、建物の区別をつけることは、まず、できません。アトレ秋葉原1ビルの外壁補修工事で、4月16日から一部の店舗が休業になりましたが、とくにラジセンについていえば、ココを起点にしてアキバから日本全国に拡大した企業が見られます。

 たとえば、真空管などを取り扱うアムトランスがあります。真空管=古いというイメージをお持ちのヒトがいるでしょうが、アムトランスの会社設立は1991年です。川崎市で、主に真空管輸入販売を業務とするトンガリぶりが起点でした。アムトランスがアキバに出店したのは1995年1月ですが、他に真空管を取り扱う業者が不在だったことが同社の業績の追い風になりました。東洋計測器はどうでしょう? 1951年2月にラジセンで八巻正雄さんが個人営業で始めた同社は、大学や研究機関などに計測器とその関連部品を販売するトンガリぶりで他社の追随を許しません。
ラジセン2Fはトレジャーハンターも?

 ラジセンで忘れてならないのが山本無線の存在です。山本無線CQ1店、山本無線CQ2店、ラジオセンター店、中央通り店、コトブキセンター店、山本無線電材店(工具)、山本無線電材店(ネジ・端子)、山本無線E-BOX店は古くからアキバに出入りしているヒトなら一度は立ち寄った経験があるはずです。アキバがフツーの街に近づけば近づくだけ、真空管や測定器ではないですが、ガード下の重要度が上昇すると小生は考えています。いつのまにかアキバ系といえば萌え的色彩を想起させるようになりましたが、本来のアキバ系復権を希求する自分がいます。部品、治具、測定器がなければ、半製品も完成品も作れないのですから。


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