2011年8月19日金曜日

世界一の電線プロ集団と勝手に決める

アキバならでは電線販売光景です
 オヤイデ電気がアキバで商売を始めたのは1952年10月のことです。そういえば、現在のソフマップ秋葉原総合パソコン館の場所だったナと記憶しているヒトは、もういないでしょうね(いたりして)。始めは、モータートランス用マグネットワイヤーや、 絶縁材料を販売していました。ちなみに“オヤイデ”って妙な名称だと思われるかも知れませんが、漢字では“小柳出”と記します。法人の正式名称は「株式会社小柳出電気商会」なのです。従業員数18名ながら電線の品揃えならば、アキバNo.1というカテゴリー・キラーです。

 総武線高架下のオヤイデ電気で、若かりし小生はオーディオ用の電線を数メートル購入したことがあります。ひとつの分野でアタマを取るってスゴイですね。電線・電設資材ならばオヤイデという発想がアキバ通いをしているヒトのなかにあります。そんな支持を裏切らなかったからでしょう、オヤイデは1989年4月に、アキバに近い文京区湯島に新社屋を完成させました。その前は末広町に本社がありました。現在では「オヤイデ電気」ブランドのオーディオ用製品も販売していますが、こちらは2000年から展開を始めました。

ガード下の電線屋と侮ってはいけません
 オヤイデは、電線素人さんに対する素晴らしいサポートもしてくれますが、企業にとっては要望に応じた特殊ケーブル製作を請け負ってくれることを歓迎するでしょう。検査機器用ケーブル、特殊マルチケーブル、フレキシブルケーブルなどで困っているヒトは相談してみると良いでしょう。使用用途、電線径、芯線構成、特性などを連絡してみてください。2004年からは、オヤイデブランド製品をアメリカやアジア各国に出荷も開始しています。さらに2006年にはヨーロッパ諸国にも販売網を拡大させました。こうなると、たかがガード下の電線屋さんなんて目で見られませんね。

 2008年からプロ用オーディオブランドの「NEO」シリーズを生産・販売しています。例えばd+ Power Cable C7 はメガネ型インレットを装備した機器をグレードアップさせるパワーケーブルです。1.25sqの高純度無酸素銅とオリジナルデザインのプラグ・コネクターで、サウンドや映像の伝送効率を向上させます。「NEO」ブランド製品は、CDJなどのDJ機器やシンセサイザーなどの楽器を想定して開発していますから、複雑な配線を迫られるプロフェッショナルの現場や、コンパクトなPC オーディオ環境でもスムースな取り回しができます。電線で困ったらオヤイデに相談です。

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2011年8月2日火曜日

海は広いな大きいな

東京船舶のマリン事業部のお店
太平洋戦争における日本の敗戦が、その後のアキバを発展させました。もちろん、敗戦年の1945年以前から外神田界隈で事業を営んでいた、廣瀬や山際などもありますが、東京ラジオデパートを見れば理解できるように、大半のアキバのショップの創業は1945年~1946年に集中しています。敗戦後、日本に引き上げた兵たちは、焦土と化した日本を目撃して、今回の東日本大震災で出た“自粛”と無縁の活動に励みました。ヒトは、毎日を、食う・寝る・遊ぶ必要があるのです。電機に強い兵は、東京電機大周辺でラジオ部品の露天商。

アキバの老舗がバタバタと倒れていったのは、1980年代後半から1990年代初期までの、資産バブルの崩壊に起因します。ロケット、サトームセン、ラオックス(現在とは法人主体が異なります)、石丸電気などの当時の経営者は、出店すれば不動産価値が上昇すると信じ込むだけでした。“上昇だけ続行する資産は皆無”という常識が通じない時代だったのです。そんななか、アキバに残存中の老舗は、トンガリ商品専業店と分かります。ははあ、グレーゾーングッズだナ? ご案内したいショップに入店されたヒトはいますかね?

結構人通りがある独自トンガリ点です
東京船舶が発足したのも1945年10月です。当時は「鳴電社製作所」と称して、集魚灯用電球の製造販売に勤しみました。1947年10月にはアキバに移転して、「東京船舶電機株式会社」に社名を変更しました。そう、漁船だろうが客船だろうが、船舶用電気製品はブルーオーシャン事業でした。その後、船舶専用の配電盤・制御盤・整流器・作業用投光器・照明器具・防水型船舶用電路器具などの製作も開始しました。そう画像にある「トーセンマリンは、東京船舶のマリン事業部が1990年に経営を開始したショップなのです。

「トーセンマリン」のWebページは、「もうちょっとなんとかならなかったのぉ」と思えるほど稚拙です。ご覧になれば、小生だけが感じる感想ではないと同意されることでしょう。コレは推察ですが、デザインに凝る必要もないほど、顧客が限定されているのだと思います。亀松ビル2Fのファミレス「ロイヤルホスト」は、トーセンマリンよりも奥まっていても、来店客を何人も見かけます。中央通り沿いの亀松ビル1Fに在りながら、トーセンマリンの来店客を目撃したことはたまにしかありません。

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