2012年4月6日金曜日

「缶’s Bar」の向こうに見える深謀遠慮

おっしゃれーな「缶’s Bar」入り口
 日本レストランエンタプライズ(NRE)が、2012年1月23日、千代田区のJR秋葉原駅総武線高架下に「缶’s Bar」を開店させました。この企画はJR東日本の社員が発案し、事業の推進まで参画する社内ベンチャー制度から誕生したそうです。場所がヨドバシアキバの中央改札寄り高架下であり、安易な献立とリーズナブルな価格帯から、小生は昭和通改札口から横断歩道を渡った斜め右2階の「百飲」を想起しました。場所的には路面店であり、実際の賃貸料がどれほどかは未調査ですが、「百飲」のような飲み屋との競合が深謀遠慮にあるしたら怖いなあと感じています。

 もっとも「百飲」は強敵です。マグロのブツ、タコブツ、鯖の味噌煮、もつ煮込み、煮物各種、おでん各種の値段が100円だけでなく、飲み物も100円で飲めるものが数多くあります。「缶’s Bar」は立地では確実に勝りますが、ココに「賃貸料がどれほどか」と小生の疑問が湧くのです。JR東日本グループ内にローカルルールがあり優遇措置があるかも知れません。それならば、まあ、好立地ビジネスも成立するはずです。もうひとつの疑問が、「JR東日本の社員が発案」という点です。フツーに読めば、JR東日本とは「東日本旅客鉄道」を意味します。どうしてNREが運営なの?

昼のライバルは近所のマックかも
 NREは、資本金7億3078万8000円、JR東日本が100%出資している大企業だから当然と考えるべきなのでしょう。第1号店となった「缶’s Bar」秋葉原店が成功すれば、同社が展開中の飲食店よろしくチェーン展開に移行するはずです。大資本のスケールメリットを活用して、既存高架下店の飲食店つぶしに走らない保証はありません。真の狙いがコレで、自社系列店舗ばかりにして、再開発事業の展開を容易にする狙いがあると裏読みしてしまうのです。そんな莫迦なと思われるヒトがいたら、同社がどれだけの飲食店を好立地で展開中か、一度、お調べください。

「缶’s Bar」では、昼はカフェタイムとして、コーヒーやソフトドリンクを提供したり、沖縄で人気の高いスパムを使用した「スパムサンド」や各種ホットサンドなどの軽食を提供するカフェバーを営業し、夜のバータイムは約40種類の缶詰、ビールやワイン、焼酎、ハイボール、地酒など各種アルコールを提供するスタンド形式のバーになります。酒肴は缶詰をそのまま提供するだけでなく、缶詰を使ったアイデア料理や枝豆などの定番のおつまみ、宮城の三升漬など東日本のご当地おつまみを提供しています。どうか小生の推察が邪推に終わることを祈ります。

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