2012年1月7日土曜日

中古ゲーム売買店に脅威を与えたショップ


アトレ秋葉原1の三省堂書店
 三省堂書店は、1881年、旧旗本一族の亀井忠一さんの古書店三省堂書店創業からスタートしました。1884年には出版業(辞書、事典、教科書など)にも参入します。1889年には自社で印刷工場も開設しましたが、個人経営だった三省堂書店の出版・製造部門は「株式会社三省堂」として1915年に独立、法人化します。この会社は、1974年、辞書定価シール貼り事件で50億円の負債を抱えて倒産しましたが、創業者一族は書店経営に専念し、直接の資本関係を解消しました。アトレ秋葉原1にもある三省堂書店は、現在でも、亀井一族が経営しています。2012年1月7日現在の代表取締役社長は亀井忠雄さんです。
 
国内最高売上のブックオフ秋葉原駅前店
 BOOK OFFは、1990年5月、中古ピアノ販売などのノウハウを得た坂本孝さんが、いままでにない中古本販売店を開業したことからスタートします。業績は順調に伸びましたが、世間を驚かせたのは、2007年の創業者辞任です。FC加盟店に什器納入していた丸善から、長期にわたり、合計7億4200万円のリベートを受け取っていたことに対する引責辞任でした。しかし、アキバが生き残っている老舗がそうであるように、BOOK OFFは不況時代に適合したビジネスです。その強さを外部資本は見逃しません。現在の株主構成を見れば、ソレが分かります。筆頭株主の大日本印刷以下、丸善、TSUTAYA、講談社、小学館、集英社などが名を連ねています。
 
中古ゲームソフト売買店にも
フックオフは脅威です
 三省堂とBOOK OFFは、新刊書と古本を取り扱う対極の位置にあります。出版ビジネスは、メディアの多様化により、長期の構造不況に陥っていますが、ビジネスモデルの転換を突き付けたのはインターネットの普及でしょう。ネットの前では新刊も中古もありません。電子書籍という商材も提案されていますが、残念ながら、一部のヒット作品を誕生させる可能性はあっても、ネットに勝てないと小生は考えています。このままでは三省堂もBOOK OFFも共倒れになるやも知れません。もっとも、BOOK OFFではコレを留意した商材の変化を見ることができます。2008年5月に開店したアキバ店は、ゲーム機器を安価に販売する点で、外神田で注目されました。ちなみに、あまり知られていませんが、青山ブックセンターはBOOK OFFの子会社です。


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