2012年3月23日金曜日

本当に不況だと分かるアキバ光景


「小諸そば」や「富士そば」に
追いつけるか「かむら」はツクモ近く
「アキバで働いている店員さんは、どこで昼食をとっているんですか?」とたまに質問されます。この正答って案外難しいんですよ。小規模店・専門店・家電量販店などの電器関連店だけでも、それぞれ空き時間が違いますし、集客の状態は毎日変わります。小生の経験では最短10分、最長60分ですね。最短10分は「小諸そば」で箸を数回上げ下げしていたら、部下に見つけられ、「お得意さんがお待ちなんですが」。セルフサービスのお盆の上に、まだ食べてと願うかき揚げ。後ろ髪をひかれながら、お得意様の前に出れば、「お待たせしました!」と、明るい声を出しました。

 過去、鈴木慶さんが社長時代のソフマップの店員は、ケータイがつながらない地下の飲食店での食事休憩を禁止していました。現在はどうでしょうか? ケータイかスマホを誰もが持ち、通信状態が悪い場所も急減しています。某メイドカフェは“つながりにくい”ことを売りにするくらいです。じっくりと休憩したい店員のなかには、確信犯も生まれます。「おかしいなあ、ちゃんと電源を入れてーーーあっ、切れてました」「あっ、すいません、ロッカーのなかに忘れてきたようです」という具合です。弁当派の店員も結構いて、不況で増えているのが自作弁当派ですね。

「箱根そば」は昭和通り側、
ヨドバシアキバの店員も利用
 アキバの路地裏には、まるで家庭の台所で作ったと思えそうな弁当を販売するお店もあります。「繁栄堂」がソコですが、ネットで検索することなく、ココに到着できるなら、アナタの外神田スキルは相当に高いと認めます。外神田や佐久間町には、多忙な店員の要望に応えた弁当店が結構ありますが、店員が顧客になる前に“やっちゃば”(神田青果市場)時代のお得意さんに対応していた時代がありました。パーツ通りの過去を探れば、やっちゃばの出入り業者たちの倉庫兼事務所跡が数多いのです。興味ある方は「東冷ビル」のように、建物名から連想する手もあります。

 クロスフィールドで働くエリートビジネスマンと思しき方々も、この時代、財布の中身は寂しいのでしょう、アキバイチの各店よりも安く食べられるお店で見かけます。あの「かんだ食堂」前に、スーツ姿の皆様の行列ができるとは。「日本経済の現実を象徴している姿だナ」と小生はアキバ田代通りの路上で慨嘆します。テレビ価格の下落と足並みを揃えるかのように、収入が激減してきたヒト(わはは、オレのことか)は数多いはずです。いいじゃないですか、「いつか丸五で食べられる日も来るさ」と居直り、冨貴や和幸でも贅沢、昭和食堂の弁当でも満腹になれるわい。ちなみに農水省食堂「日豊庵」の国産そば粉を使った"もりそば"の値段をご存知ですか? はい、200円也! 官民格差の昼食模様の典型例ですね。


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