ツクモは有名ブランドPCからマニア向けの周辺機器まで販売し、アキバだけでなく、大須、札幌などにも出店攻勢をかけました。しかし、PCが成熟期を迎えると、PC販売に売上を依存していたショップほど、その経営は苦しくなりました。PCは専門性が高く、商品説明が難解だからと、資本力がありながら手を出さなかった郊外店やカメラ量販店も、DOS/Vマシンからの仕様の統一と値ごろ感の高さを受けて参入開始。上記以外の場所にもPCショップを出店していたツクモの経営状態は、どんどん悪くなっていきます。窮余の策として、2002年から2007年までは石丸電気と業務提携しましたが、石丸はエディオンに、九十九はヤマダにと別々の道を歩みはじめました。
こうなっては見も蓋もありません。経営者の能力を疑うコメントがアキバ中から聴こえてきました。そんなツクモに食指を伸ばした企業は数社ありました。2009年1月6日、ツクモはヤマダ電機への事業譲渡を決定する契約を締結します。同年3月10日、ヤマダ電機は新設した子会社Project Whiteにツクモの一切を事業譲渡させました。登記簿によれば、6月9日付で法人は解散しました。ココにツクモのDNAは途絶えたのです。ちなみに、すでにアキバに出店していたヤマダがあるのに、わざわざProject Whiteという企業を設立した理由は? コレについては、まだ継続中のエポックがあるのですが、怖いので書きません。
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