全国各地に有名商店街がありますが、そのなかで最大級なのはどこにあるでしょうか? やはり、アキバです。アキバのメジャーリーグショップが加盟している任意団体に「秋葉原電気街振興会」があります。アキバで主に電気製品の販売を業務とする各店の加盟が原則にありましたが、時代の流れで、「AOKI 秋葉原店」や「秋葉原ワシントンホテル」といった他業態の企業も加盟するようになりました。同団体の目的はアキバに発展に他なりません。1979年9月に以前のラオックスの谷口会長が主導して創設されました。2008年4月現在、総会員数(法人数)は48社(全150店舗)が加盟しています。
「秋葉原電気街振興会」の現在の会長はオノデンの小野一志氏です。オノデンは、1951年6月30日に小野仁助氏が設立しました。朝鮮戦争特需や高度経済成長下、アキバ各店は他店舗展開に転じ、ラオックス、ヤマギワ、石丸電器、ロケット、サトームセンのように他店舗展開を始めます。ところが、小野仁助氏の経営方針は異彩を放っていました。「親切な電器屋」をモットーに、目の届く範囲での経営を目指したのです。また、主要販売商品も家電品にフォーカスし続けました。他店がPCに肩入れしすぎて、ブームが去った途端に業績低迷に陥ったことと相反する立場を貫きました。
アキバは売れる商品に敏感に反応しますが、オノデンは、2000年代以降のアニメ、フィギュア、同人誌などの“萌えブーム”が起きても、コレにも手を出していません。ラオックスが“アソビットシティ”の展開をはじめたとき、オノデンで働くヒトに問いかけたら、「アレは電器じゃないから、やりませんよ」と答えられたことを記憶しています。オノデンにとって、アキバは“一貫して電気街”なのです。そういえば、オノデンのCMソングも、「電器いろいろ秋葉原 オノデン」でしたね。ココまでくると、オノデン坊やに高潔な何かを感じてしまいませんか?
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