小生が現役店員時代から一貫している居酒屋の「赤津加」は、一見、日本旅館と見間違えそうな建物です。実際、店内に入ろうとすれば、お約束のように黒い玉石が浮き出た床を歩きます。店内の柱は自然に曲がった原木、その形ちを楽しむのが粋です。カウンターの奥には、商売繁盛を祈念する大きな熊手が目を引きます。よく見れば、1000円札があちこちに刺さっています。暖簾をくぐって店内に入ってしまえば、騒然としたアキバから和のアキバに身を任すことができます。「高くないよ、適当に飲んで食って酔って5千円でお釣りがくるもん」と、業界紙の記者を案内したことを思い出します。
「赤津加の名物は鳥もつ煮込みなんだ」と話して、それを2つ。平皿に盛られたソレを一口食べた記者は、思わず頬を緩めました。酒の肴は刺身から串かつまで、居酒屋の本筋通りです。電気街と縁のある中高年が、菊正宗(数種類置いています)をグビグビさせながら、鮪ぶつと冷奴を肴にしていました。通常、こうしたお店は常連さん優先のようなところがありますが、ココはどなたもお客様です。お酒は苦手というヒトはお昼の「赤津加」を利用してみてください。750円から千円程度で和定食を食べることができます。「きょうの日替わりは何かナ」と昼の常連たちが路地を曲がって行きました。
【島川言成のメッケたぞ!】もご利用くださいませ。
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