微々たる金額でも売上は売上です。マイナスよりプラスのほうが良いに決まっているのですが、ミナミが資産バブルに酔っ払っていた時期と重なりますから、あんな発言になったのだと理解しています。プラザ合意後、アキバには何人ものバブル紳士が誕生しました。ミナミの社長(故人)は銀行マンに乗せられて、ハワイのゴルフ場は買うわ、ラスベガスのカジノは買うわ、西ドイツのお城は買うわ、館内にダリの美術館は作るわ、という時期でした。円の価値が毎日のように高くなり、双子の赤字に悩んでいた米国内の不動産に投機マネーが集中しました。イマと似ています。
現在もドンキを正面から見たら分かると思いますが、このビルの正面入り口は、実は上野寄りでした。ということは、正面から見ると、ビルの模様にもなっている斜め線が、先に行くほど下がってしまうことになります。アキバで働いていた旧知は、「普通は右肩上がりの模様にするでしょうに、何か気味が悪い感じがするなあ」と話しました。この推察は見事に当たります。バブル崩壊から資産価値は大暴落。海外資産を売ってもどうしようもない財務状況に陥落です。あの当時、ドンキのように駐車場の壁面までも収益に変えようとする経営陣だったら…あとの祭りですね。
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