2010年3月8日月曜日

独房カルチャー

 ネットカフェは現代のシェルターです。21世紀に入り、モノを独占することより、みんなで共有する「シェア」がキーワードになりました。PC価格の低価格化・導入の費用コストを共有するスペースという一面がネットカフェにあると小生は考えています。参入障壁も低い存在です。

 常時接続(ADSL)の実施を、ネットカフェは店舗の差別化に役立つサービスと考えました。その前に漫画喫茶の一部にネット利用できるスペースがありましたが、現在では、漫画の方が付帯サービスになりつつあります。PCを出先でも利用したいニーズに合致した結果なのです。

 オンラインゲーム対応PCの導入も、以前の漫画喫茶と距離を隔てるようになりました。漫画とインターネットの複合カフェが当然になりました。大都市への出店があれば、当然、地方都市に進出します。無縁社会にあって、独房こそ個人の自由を謳歌できる場所に変質したのです。

 日本の場合、再認識すべきは、「個人が自由を謳歌できる独房」という点です。一台のPCを複数の人々で「シェア」しながら、契約された独房を使用する個人は、個の時間を満喫します。現在、アキバにあるネットカフェは、さらなる個性の訴求段階に入りました。それは、なあに。

 いろいろ考えられます。独房メシ提供サービス、独房×独房シナジーサービス、独房型臨時企業、最新型PCアンテナスペース独房などなど。「独り」もシステムに乗せれば「群衆」にできます。今後はタイムシェアから、週・月契約スタイルのレンタル・オフィス・タイプの登場か。

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