2010年12月6日月曜日

混麺模様を呈するアキバ

大資本がバックの「弁天庵」

 麺というものはフツー、小麦粉・蕎麦粉・米粉などに水と塩を加えた生地を細長くしたものです。製法は多様です。薄く延ばして包丁で細く切る代表がラーメン・うどん・蕎麦切り・沖縄そば。麺体の両側を引っ張って細長い紐状に伸ばす技術を駆使したものが、素麺・稲庭うどん・中国の拉麺です。さらに、小さな穴をあけた器具から麺体を押し出すものに、冷麺・スパゲッティ・マカロニなどがあります。麺が嬉しいのは一部の4桁円を請求するお店を除外すれば、その大半は3桁円か、ワンコイン以下で提供してくれる点です。「ウチのラーメンは1万円の価値がある」と話す勘違い店主もいますが、勘弁してくださいと考えるばかりです。



満腹を味わえる「つけめん 一歩」
 切り分けた生地を指先や掌で細く伸ばす一本うどんもあれば、生地の塊を削る刀削麺もありますね。アキバには裏通りに「刀削麺荘 唐家 秋葉原店」もあります。刀削麺は見ていて実に楽しい麺です(上手な料理人の場合です)。最近は麺打ち機械も進化していますので、立ち食い蕎麦でも、コレは手打ちかと間違えそうな麺もあれば、アキバにはありませんが、竹で打った麺を出すお店まであります。


もはや界隈の老舗「八代目 がんこラーメン」
 小生は麺類の大半が好きなので、アキバでも頻繁に食べています。麺喰いを満足させる街という一面からアキバを見ることもできます。末広町の交差点を左折して嬬恋坂交差点に至る途中に老舗すき焼き店があることは、以前にご案内しています。アキバのはずれに相当する場所ですが、その老舗に至る手前は、混戦模様ならぬ混麺模様を呈するようになりました。どこが生き残るのやら。


費用対効果ならば「良平らーめん」
 小生が現役店員時代から営業していた「江戸前寿司 桜荘」の隣りに、11月25日、「弁天庵」なる蕎麦屋が開店しました。価格設定が高い点を質すと、「立ち食い蕎麦と店蕎麦の中間を行くつもりです。天麩羅もその場で揚げていますから、立ち食い蕎麦より値段は少々高目ですが」とチラシを配布中のスタッフが説明してくれました。コンセプトは理解できましたし、セブンアンドアイグループの一員ですが、やっていけるのかなぁ。
朝食も売りの「弥次喜多」


 混麺模様を末広町交差点側からご案内しましょう。「弁天庵」「一歩」「元祖一条流がんこ 八代目」「良平らーめん」「弥次喜多」「弥次喜多」の順にお店が並んでいます。「一歩」はつけめんのお店で、太麺辛味並盛200g、中盛300g、大盛400gが同額750円が売り。「八代目 がんこ」は、営業中を示す骨はご存知でしょう。小生のお気に入りは塩(しそ風味)ラーメンです。


「良平らーめん」は費用対効果で驚く380円ラーメンです。「弥次喜多」はモーニングサービスもある立ち食い蕎麦です。もっとも長く営業している「八代目 がんこ」は、数多くの固定ファンを獲得しています。店主は一見怖そうで、実は優しいヒトです。末広町交差点に近い「弁天庵」は地の利を考慮したのでしょうが、強敵がひしめいていることをお忘れなく。

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