2011年10月22日土曜日

AKB商法なんて昔しから

見方次第ではただのライブ会場です
 人気が出れば“有名税”が発生するのが世の常です。そろそろ旬も終わりに近づいたかと思われるAKB48に関しては、商品購入者に特典を呈する商法で、さまざまな問題が出ました。ファンとは宗教における信者のような存在ですから、教祖の書籍を何冊も購入することが功徳だと考えるものです。小生は携帯キャリアの商法も“宗教団体ビジネスモデル”と考えていますが、「AKB48」とて同様です。ハメる側の販促(反則ではありませんよ)行為とハマる側の信奉(神宝かも)意識が一致すれば、日常通念では考えられないことが起きても不思議ではありません。

観光地がまたできました
 具体的な例が数多く見られますが、同じタイトルの曲を複数のカタチに変えて同時発売したことがあります。ハマったヒトは、ソレを有難がり、複数枚を同時に購入します。コレをAKB48商法として批判するメディアがありますが、出版の世界ではフツーのことですし、番組と書籍をメディアミックスしているのはメディアのほうが積極的だと思いました。音楽CDだって、ジャニーズ系タレントを支持するヒトなら、「そんなの当然じゃん」と思うだけでしょう。批判する評論家は、批判する目的で出演したのだナと、小生はニタリと笑いました。

 AKB48商法では、既存の販促行為に加えて、握手や投票権といった特典も付加しました。コレとて使い古した行為の再演のようなものです。大型書店に行けば、著者サイン会は行われています。小生もラオックスや石丸電気本店に書籍売場があった頃、知己の店長にお願いされたとき、「サインペンはありますかぁ?」と話しました。生写真のオマケはどうでしょう? コレはCD購入特典で、多種類の生写真をランダムに添付するのです。コンプリートにハマるヒトは、当然ながら、大量に購入するでしょう。

観光地には観光客がつきものです
 話題になった「選抜総選挙」などの投票権の添付とて、フツーのヒトは、まず購入しません。総選挙の投票権はCD購入数に応じて与えられますが、ハマったファン(だけかナ)は自分の愛するアイドルの順位を上げるために、やはり、大量購入を実行します。小生は、こうした行為のヒントは、地方議員選挙の実際があるだろうと邪推してしまいました。具体的な自治体名は割愛しますが、関東某所では、現在でも選挙のたびに現金と票のバーター取引が行われています。AKB48商法とは、実は、現実の反映に過ぎないことが、コレで理解できるでしょう。

 アキバにはAKB48のコバンザメ商法店が複数見られます。あるショップでは生写真取引市場を、別のショップではAKB48グッズ売買市場を形成中です。「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」「神曲たち」など、好きなヒトは大声で歌い続けましょう。ベルサール秋葉原あたりで、AKB48マラソンカラオケ大会も開催してください。話題を提供し続けている限り、地方自治体同様の現金と票のバーターと、それに伴う許認可が動き、善悪両面の立場を事前に決めたコメンテーターがメディアや雑誌に登場し続けるのです。すでに彼女たちに変わる“神”を探索中かもね。




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