2010年7月8日木曜日

不況時代のビジネスならば

 いつまで続くのか先の見えない不況時代、中古売買ビジネスが注目されています。アキバでも、PC・ソフト・ケータイ・書籍・トレーディングカード・フィギュアなどを中古売買するショップが目立ちます。限り有る地球資源を大切に使おうとする循環型社会への志向も中古売買市場の後押しをしているといえそうです。
 
 中古売買をするためには「古物商」の免許が必要です。この免許は各都道府県の公安委員会から許可を得るのですが、はぁ、公安委員会ってと首を傾げるヒトもいるでしょう。何のことはありません、古物売買を始めようとする場所近くの警察署を訪れて、窓口で問い合わせるだけです。
 
 あれれ、警察の民主的な運営を保障するために市民から選出された委員が運営するはずの警察管理機関がどうして警察署に? この点に興味を抱いたヒトは、研究してみてください。日本国の多重債務ならぬ多重行政を俯瞰できると思います。

 法的な意味合いでの「古物」とは、一度使用された物品、新品でも使用のために取引された物品、これらのモノに幾分の手入れをした物品です。実際の文言は、もっと分かりにくく書いてありますけど、小生は言葉は通じるが重要だと思うので、アレンジしています。要するに、古物と指定したら古物なのです。
 
 古物は、以下の13品目に分類されています。1)美術品、2)衣類、3)時計・宝石、4)自動車、5)自動二輪車及び原付自転車、6)自転車類、7)写真機類、8)事務機器類、9)機械工具類、10)道具類、11)皮革・ゴム製品類、12)書籍、13)金券類。ねっ、ありとあらゆるものが古物扱いできると理解できるでしょう。

 アキバのショップも古物商免許を取得しています。また、関連免許の古物市場主、古物競りあっせん業を取得しているところもあります。古物市場とは古物商間に関する古物売買・交換するための市場を指します。公安委員会から、この許可を受けたヒトは古物市場主と呼びます。古物売買は通常売買に影響を及ぼす可能性が高いので、売買記録を残すことが義務付けられています。


 インターネットを利用して、古物を売却しようとする者と買い受けようとする者との間でオークション(競り)が行われるシステムを提供する場合には、古物競りあっせん業の免許が必要です。勝手に営業することは許されず、古物競りあっせん業者として公安委員会への届出が義務付けられています。アマゾン、ヤフオク、楽天も古物競りあっせん業の免許を取得しているはずですね。

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