2008年7月21日月曜日

アキバはどれだけ変わったか? 秋葉原(2周目)

今年に入ってアキバの名前を世界中に広めたのは、6月8日に起きた無差別通り魔事件です。事件前日同時刻、小生は発生現場で取材していました。知己の店員に「最近、とくに売れているものは?」などと、いつも通りの質疑応答を繰り返していました。ソフマップ店頭を見れば、いつものように、複数店員たちの呼び込みの声。

2010年に訪日外国人旅行者数を一千万人にする「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を、官民一体で推進中です。アキバは、このキャンペーンにとって大きな目玉です。世界中で人気を博しているジャパン・コンテンツに関するグッズが揃っている場所がアキバです。高品質のハイテク・グッズを品評できる場所もアキバです。

アキバのホコ天は、度を過ぎた路上パフォーマーも見かけられましたが、その大半は健全なナリキリを楽しむ舞台に過ぎません。ヒトには変身願望があります。コスプレイヤーがナリキリ度を上昇させれば、外国人観光客は「イッショニ シャシン オネガイ」。メイドたちも変身願望の派生系なのです。そんなアキバが一変。

通常の人々は交差点の信号が青になれば、平然と歩を進めます。事件当日も、そうした状況だったと推察できます。しかし、犯人のKは違っていました。そこをクルマで突っ込み、次々と人々を跳ね飛ばし、さらに停車させたクルマから降りた手にはダガーナイフが握られていました。後は、報道された通りです。許せません。

事件後、現場周辺の店員たちを取材しました。古くからアキバで働く店員は、事件に遭われた方々に同情しながらも、ホコ天の行方を心配していました。たった一人の被害妄想者が、アキバを治安悪い場所(警察権力介入)、ホコ天は危険、ダガーナイフは殺人道具、派遣労働者と格差社会の問題、などを提起してしまったのです。

1 件のコメント:

てんぐぅ さんのコメント...

10年以上昔の電脳街だった秋葉原
の詳細な店舗マップを探していますが、
かなりの頻度で島川さんの書籍にいきつきます。

絶版ですが、たとえば、最近は地図も
古地図片手に名跡めぐりや、グーぐるマップ
でも古地図をレイヤーで重ねて使用
したりと古い地図の需要はあると思います。

可能ならば、紙、電子媒体、どんな
形態でもかまわないので復刻いただ
けないでしょうか?

よろしくおねがいします。。