2010年11月26日金曜日

27年以上もアキバで巣くう謎の男

絵売りねーちゃんの向こうに津軽のふらふら姿が
 小生の日記帳に“津軽”が出てきたのは1983年です。彼はアキバの不思議に含まれる人物で、アキバ店員たちは、いろいろな噂をしていました。松下電器(現パナソニック)のベテランヘルパーは、「津軽は真冬が近づくと暴れ出して、万世橋警察署のお世話になり、冬は刑務所で過ごす」。東芝の派遣社員は、「津軽に酒を飲ませりゃ客を引っ張ってくる」。彼は電気街のあちらこちらに出没しては、自由気儘に歩き回っています。大体は酔っ払っていますけれど。
 
 どこの繁華街にも名物的なヒトがいるものです。東西自由通路にある100円ショップのキャンドゥの店員と“津軽”の会話を横で聴いていたことがあります。「コレ、売れんのかぁ」「はい、売れます」「売れるんだ、売れるんだ」「はい、売れます」。キャンドゥの女性店員は終始、ニコニコしつつ応対に懸命でした。彼が退店してから、小生は店員に質します。「はい、気に入られたみたいでぇ」(苦笑)。彼はニコニコと受け入れるヒトを好むのです。
 
きょうの津軽は派手な衣装でした
 血に染まった“津軽”を目撃したこともあります。「いつもの調子でアベックに寄っていったら、いきなり男のほうに殴られたらしいんだ」と現在はLABIヤマダになった、当時、サトームセン駅前一号店の店員が話していました。警官も来ていましたが、数時間後、“津軽”は路上で雄たけびをあげていました。もちろん、手にはお酒がありました。青森出身だから“津軽”とする説が、アキバ店員の間では有名ですが、実際のところは誰も知りません。冬は刑務所で暮らすも、もちろん、噂の域を出ていません。きょうも“津軽”は、絵売りねーちゃんをからかいながら、元気な姿を見せていました。あっ、ちなみに最初の写真に絵売りねーちゃんが映っているのですが、特定できたアナタは、そうとうのアキバ通ですね。

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