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いろいろなヒトのアキバがあります |
アキバに関する情報を提供するサイトはゴマンとあります。アタマのなかで整理してみると、ありとあらゆる情報は5W3Hで語ることができると、講義していた専門学校で教えていた通りで、切り口は定番化しているように思えます。文章を書くときもそうですが、何事かを考えるとき、以下の疑問を想定し、その回答を用意することが大切です。ビジネスの世界でも、一生ついてまわり続けます。
【 5W 】
When …… いつですか?
Where …… どこでですか?
Who …… だれですか?
What …… なんですか?
Why …… なぜですか?
【 3H 】
How much … いくらですか?
How long … いつまでですか?
How to … どうやってですか?
アキバに関する情報で、断然多いのがWhen、What、Who、How much情報です。発売日・商品名・メーカー名(店名)・実売価格は気になりますよね。この点では、1997年12月に設立されたカカクコムさんが運営する「価格.com」に比肩する情報提供元を小生は知りません。ネット活用で他を圧倒する情報量ですから、提携サイトも数多く見かけます。同社のアキバに特化した「アキバ総研」は、サブカル、PC、イベント、食事など、アキバ来訪者に役立つ情報を追い続けています。やはり同社が運営する「食べログ」に遠慮して、飲食店情報がちょっぴり手薄なのは“ご愛嬌”だと思います。
What情報を中心に情報提供して、小生が“お仕事してるなあ”と感心させられるのが、「アキバblog(秋葉原ブログ)」です。geekさんが、アキバPCホットラインにリスペクトしつつ、個人的に始めたWebサイトですが、レアモノ探しを目的にした、What情報を発見したいとしたら、まずコチラをご覧になることを推奨します。geekさんご自身の価値観と足で見出した情報ですから、趣味が異なるヒトが見るとしたら“異質”と感じられるかも知れませんが、アキバの奥深さを伝える同サイトの継続美には頭が下がる思いがします。
こうした個人が主体となって運営するWebサイトでは、「まいくのアキバ日報」も見逃せません。「萌えの店から老舗のお店、おもしろネタから真面目記事、マチ・ヒト・モノまでetc. 絶えず変化し続けるアキバの街を、何でもきまぐれに綴るニュースブログ」をキャッチフレーズに、開店・閉店情報や萌え系ショップに関するリポートを楽しく読まさせていただいています。出版社・雑誌社が見逃している情報を今後も提供してくださいとお願いしておきます。geekさんやまいくさんたちのアキバへの貢献を、ショップからメーカーまで、もっと再認識すべきだと主張します。
「AKIBA PC Hotline!」はインプレスが、やはり、What、Who、How much情報を中心にレポートしています。出版社関連の同質な情報では、アスキーの「ASCII.jp×アキバ」、ITmediaの「+D PC USER」のアキバコーナー、「日経トレンディネット」の“デジタル”コーナーなどがあります。それぞれ、本日の特価情報、レアモノ、店員の声などを真摯に伝えようとする態度は好感を持てます。原点が印刷媒体であったことと、独自の取材コードの関係で、グレー系のモノは無視されがちですが。アキバ取材に熱心な各記者の皆様、古田雄介さん、白石ひろあきさんなど、ますますのご活躍に期待します。
アキバに関する情報は、上記以外にも、非常にたくさんありますが、残念でならないのが、秋葉原タウンマネジメントが運営する「アキバ・インフォ」です。お役所カラーとでも表現すべきでしょうか、いわゆるアキバ的ではないんですね。最良の立地を与えられているのですから、上記の方々とのコラボレーションを実現すれば、情報品質を向上できると指摘します。現在の産学官手法は、一部の企業に業務委託という恩恵を与えるだけですから、残念でなりません。提供情報が区報ライクな地区報で良いのでしょうか?
今後は「ニコなびテレビ 動画で見て楽しむアキバ」のような動画を活用したWebサイトが盛んになるはずです。動画情報の配信インフラが簡便になってきたことがその理由ですが、無理やりアキバの冠を載せただけのサイトも存在しています。淘汰されながら増加するのでしょう。また、Twitter、FacebookなどのSNSの台頭は、既存のアキバ情報の即時性を飛躍的に向上させています。さて、小生もWhy情報を前提としたアキバ関連情報を、チラホラと提供しておりますが、年齢が年齢ですので、マイペースを守るのみと考えています。老兵となっては“忘却”の運命に逆らえませんから。
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ホコ天30分前から交通規制の準備開始 |
秋葉原地区の歩行者天国は2011年1月23日に、約2年7ヶ月ぶりに再開しました。実施エリアは中央通り末広町交差点と万世橋交差点までとなり、以前よりも短い距離になりましたが、あのバカが事件を起こした交差点には、対策が練られました。そう、中央通りと神田明神下通りの交差点を完全封鎖したのです。以前からこうすべきだったと批判するヒトがいるでしょうが、ソレはタラレバの話です。警視庁の歩行者天国の交通規制サイトは、「規制区域内の自動車、原動機付き自転車、軽車両の通行は、禁止されます。(自転車は、降りて押して通行してください。)」と記載しています。
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コスプレの皆さんも安心・安全にホコ天散策 |
こう書いてあっても、ホコ天再開後、ベルサール秋葉原前の実施本部前を中心に、ビービーと警笛が聴こえました。見れば末広町交差点からコチラに走ってくる自転車。停止を求められても走り続けるオッサンも目撃しました。もちろん、パトロール中のヒトから事情を説明されれば、素直に自転車から降り、押し歩き始めます。このあたり、無頼を働く日本人はおりません。もっとも、路上には多数の警察官、警備員、ホコ天スタッフだらけです。ドンキ前に数名のグループが路上に立ち止まれば、すぐに、そのうちのどなたかが近づいてきて、注意を促します。ただ安心・安全に歩くばかりのホコ天です。
また、同サイトには「歩行者天国における注意事項」として、路上ライブ、パフォーマンス、撮影会、デモ、路上販売、ティッシュ、チラシ等の配布、署名、募金活動を禁止しています。「ウザい」と感じるヒトもいるでしょうが、アキバ関係各位は、さらなる防止線として「秋葉原協定」も定めましたし、ホコ天時間中はメイドちゃんたちを中央通りに立つことも規制しています。そうまでしてホコ天の実施を希望する理由は、中央通りという大河を日曜日のほんの数時間とはいえ、地続きにできる意味合いの大きさによります。ヨドバシ流れのアキバ来訪者が、電気街側を散策してくれれば、落ちるお金も違います。
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虫の居所とお付き合いする警察官の皆さん |
せっかく再開できたのです。コレは長続きさせる努力が必要ですが、ヒトのココロには虫の居所がありますね。直近のホコ天の開始模様を観察していたら、万世橋交差点付近で、オトコが突然、「バカヤロー、降りてるじゃねえか!」と怒鳴り、警察官に囲まれるシーンを目撃しました。オトコと警察官の言い合いを聞いてみると、ホコ天が開始した時間に自転車から降りていた・いなかったの口論でした。オトコは怒鳴り声のボリュームを上昇させ、周囲には何事かと眺めるヒトたちも出てきました。周辺のショップの店員たちが、店先で指差す光景も。オトコの冷静さが戻り始めれば、いつものホコ天模様に戻りました。
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外国人観光客も増え始めています |
たまにアキバの歩き方をレクチャーするコラムの執筆依頼が来ます。アキバビギナーを前提に、どういうルートで散策すべきかを書いて欲しいとか。観光案内ならば宝田無線の宝田篤社長が理事長を務める「NPO法人秋葉原観光推進協会」が、2007年9月14日に設立されていますよと教えます。同協会はアキバの「地域活力及びブランド力向上のために、街の最新の魅力を恒常的に発信し、国内外からの訪問客に対して最高の「おもてなし」を実践」する目的をお持ちです。アキバの「持続的発展に貢献するために地域全体の情報拠点としての機能を持ち、新旧様々な産業団体間の横断型連携とまちづくりの推進に努めます」という大義もお持ちです。
法人会員を見ますと、秋葉原駅前商店街振興組合、秋葉原電気街振興会、アキバジャーナル、ヴィアイン秋葉原、永山、Xarts、買う市、クロスブリッジ、KOUKOKUエージェンシー、コスパ、壽屋、ショップロー、新産業文化創出研究所、新東海旅行、ソフマップ、宝田無線電機、手塚プロダクション、東京アニメセンター、トゥモローナレッジ、虎の穴、日本観光振興協会、ネオディライトインターナショナル、ヒューマンメディア、Find Japan、ファンタジオ、ブロッコリー、マグエックス、漫画家学会、モエ・ジャパン、ゆうプロジェクト、ライトクリエート、LiNK-UPと多彩な顔ぶれが揃っています。皆様、頑張ってください。
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自分の感性に合ったお店探しも楽しい |
一部のヒトならご存知の「秋葉原おもてなしプロジェクト」も、同協会の事業に含まれます。同プロジェクトでは、オフィシャルロゴを制定して参加店舗に使用許諾したり、「あきばスクランブル」なる小説を出したり、アニソンライクなテーマソングを決めたりと、ソレなりな活動をしています。サイトの重さが気になりますが。ただ、“一部のヒト”と書いたように、小生が調査してみたら、知っていると答えたヒトが少ないんですね。前出のNPO法人についても、「えっ、そんなのがあるんですか?」と驚かれるヒトが多いのが現状です。「メイドガイドツアーなら知っていましたが」と話すヒトは結構いるんですが。
過去、小生はテレビ番組でアキバ案内人を演じたことがあります。最近はご依頼を引き受けていません。どうして? はい、在京キー局のおメガネに叶った企画は、大半が制作プロが下請けして、出演者は長時間の拘束を受けます。午前8時過ぎからVTRを回し始めて、終了したのが午後5時過ぎで、担当ディレクターは、「島川さん、テレビはいいよお、可愛い女の子と仕事できるし」と軽口を叩いていましたが、放送された番組を見たら、小生の出演時間は約1分間! しかも、「この発言は使わないでね」という約束も反故。皆さん、自分の感性を信じて、アキバ観光してみるべきですよ、と小さな声で伝えておきます。
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混沌が同居する小暮ビル(左) |
一日はどなたにも24時間と決まっていても、睡眠時間、生理的時間、労働時間はそれぞれ違います。アキバの店員も、各人が勤務する会社の規則が時間を拘束します。サービス残業という言葉がありますが、アレはサービス就業と言い改めるべきではないでしょうか? 小生が勤務していた職場では、昼食時に多忙であれば、15分で戻ってこいなんて平気で命令していましたし、昼食時間さえない信用金庫勤めのヒトも知っています。就業規則通りに働きたければ、公務員の事務職になれ、と話すヒトまでいました。労働が平等に配分されることは、今後もあり得ないと考えます。
以前は「漫画喫茶」と記載するお店が多かったと思うのですが、日本人の知的能力に合致させた結果でしょうか、最近は、「マンガ喫茶」とか「まんが喫茶」という表記を目にします。小生が生まれて初めて入店したのは、神保町の三省堂書店近くのビルの2階でした。ずっと以前のことなので、店名を失念しています。店員に利用方法を質したことを覚えています。決められた席があり、フリードリンク制で、書架から取り出したマンガは、読み終えたら元に戻すルールになっていました。料金は30分200円くらいだったと思います。マンガは、出版社ごとに分けられていました。
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パチンコ店での時間つぶしよりも |
アキバでは、以前は「アイ・カフェAKIBAPLACE店」を利用していました。座るのはオープン席で、ノートPCを持ち込んで原稿を書いていました。接客態度やアメニティ面で合格点の場所でしたが、オープン席で携帯ゲームができるようになり、立ち寄る回数が激減しました。液晶ディスプレイを睨んで、原稿を推敲中なのに、「そのアイテム、ゲット!」なんて言葉が飛び交いはじめたのです。まっ、サービス業は時代の要望に合わせて生き抜くわけで、小生の要望と距離ができてしまっても仕方がありません。忘れていました。「まんが喫茶」よりも「ネットカフェ」が一般的呼称になりましたね。
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不可思議な構成です |
画像の「まんが喫茶 げらげら」秋葉原店は、そう、混沌とした小暮ビルの3Fにあります。地域最安値が売りですが、本当にそうなのかどうかは知りません。マンガの蔵書数も1万8000冊、雑誌は80誌あると公表していますが、コレについても確認していません。以前、時間つぶしがてら御徒町店を利用したことがあります。アメニティ面ではアイ・カフェのほうが優位だナという感想を持ちました。小暮ビルについてはボードゲームを作るときにイエローサブマリンで、いろいろなサイコロを買い揃えたことがあります。アキバの“混沌”ぶりを象徴しているビルだと思います。
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